熊本市電に女性優先車両を導入、2両編成低床車両の後方に設定_国内の路面電車で初

2021.03.19

熊本市交通局は、熊本市電に2020年9月14日から試験的に導入していた女性優先車両の結果を踏まえ、4月1日から平日7~9時の間、女性優先車両を本格導入する。

女性優先車両を入れる市電は、A系統上り 健軍町⇒熊本駅前・田崎橋 2本、B系統上り 健軍町⇒上熊本 2本、A系統下り 熊本駅前・田崎橋⇒健軍町 2本、B系統下り 上熊本⇒健軍町 2本の合計8本。

女性優先車両導入目的は「市電車内における迷惑行為(痴漢・盗撮等)の防止を図り、女性が安心してご利用いただける環境を提供する」(熊本市交通局)。

また、女性優先車両は、編成のなかで車両を固定するのではなく、すべての2両編成低床車両の進行方向に対し後方の車両に設定する。

女性優先車両を利用できる人は、女性・小学生以下・障がい者(介護者を含む)。

そして「女性優先車両は任意協力によるものであるため、男性の乗客が乗車した場合でも、乗務員が声をかけることはない。車内案内放送で男性・女性の乗客に協力を呼びかける」という。

この女性優先車両本格導入にあわせ、車両の位置を明確にするために、車両窓ガラス・乗降口・連結部に表示ステッカーを貼り付けるほか、各電停で周知させる案内や車内ポスターを掲出する。

熊本市交通局では、これまでも市電車内に防犯カメラを設置し、乗務員や車内カメラで監視するなど、痴漢・盗撮等の迷惑行為防止に取り組んできた。

また、事案が発生した場合には、迅速に警察に連絡し、関係者の確保、車内カメラ映像等の提供、乗務員等の事情聴取など、警察の捜査に協力している。

こうした取り組みを続けるなかでも、市電車内での迷惑行為が毎年発生し、その件数も減少しないことから、さらなる迷惑行為防止の取り組みのひとつとして女性優先車両を試験的に導入してきた。

「路面電車にこうした女性優先車両などを導入したのは国内初」(運輸局関係者)という。


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