アルミサッシの銀色が唯一残念【木造駅舎コレクション】010
※2021年4月撮影
トップ画像は、JR九州日豊本線東中津駅。前回とは違うカットを使っていますが、まぁ、駅舎が同じでほぼ同じ場所から撮影しているので、どう見ても同じですね。もう少し離れて撮ればよかったです。
駅舎側上りホームの小倉駅側に行って大分駅・宮崎駅方面を見ています。奥に構内跨線橋。ホームは通常使用される部分だけが上下ホームとも嵩上げされています。
※2021年4月撮影
駅舎の横まで戻りました。ホーム側の庇も瓦葺きで大きいものが付いています。本屋の屋根は切妻ではなく寄棟ですね。
※2021年4月撮影
駅名標を忘れてはいけません。駅名標背後に引き込み線があります。
※2021年4月撮影
駅舎から出て駐輪場から撮った引き込み線です。右に駅名標の裏側が写っています。引き込み線は既に使われていません。左は貨物用ホームだった様に見えます。手前に自転車のカゴが入っています。
※2021年4月撮影
東中津駅は、1901年(明治34年)初代豊州鉄道の大貞(おおさだ)駅として開業しました。調べて見ると大正13年(1924年)に旧大幡村に作られた競馬場が同村大貞に移転して大幡村営になったという記録がありました。戦後の昭和23年(1948年)大貞競馬として再開されましたが中津競馬場は平成13年(2001年)に廃止されています。1955年(昭和30年)に今津町に編入された旧大幡村の大字大貞は東中津駅の南、約5kmの場所です。駅からはずいぶん離れています。
豊州鉄道から九州鉄道、国有化を経た帝国鉄道庁時代の大正15年(1915年)に大貞駅は現在の駅舎に改築。戦後の1952年(昭和27年)東中津駅に改称。1976年(昭和51年)今津駅から東中津駅までが複線化。1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化でJR九州への継承を経て2015年(平成27年)駅は無人化されました。
上りホームの大分駅側から駅舎。アルミサッシのドアに少し違和感を覚えます。
※2021年4月撮影
跨線橋に上がって小倉駅方面。下りホーム、元は島式ホームでしたが中線が撤去されています。右にはかつて駅の西側にあった三機工業中津工場への専用線が分岐していた頃の貨物ヤードの跡地が残っています。
※2021年4月撮影
こちらは大分駅方面。貨物ヤード跡が遠くまで伸びています。
※2021年4月撮影
跨線橋から木造駅舎。
※2021年4月撮影
下りホームから駅舎。
※2021年4月撮影
ホーム側駅舎正面。やはりアルミサッシの銀色がちょっと残念、という景観です。
※2021年4月撮影
木製引き戸がチャームポイントですね。
※2021年4月撮影
では、引き続き日豊本線を南下します。
(写真・文/住田至朗)
※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。