「とまれみよ」

ここは神奈川臨海鉄道 水江線、水江運河を渡ったあたりにある「とまれみよ」だけの踏切。ちょうど10年前、2011年5月2日の光景。

1964(昭和39)年に開業した水江線は、道路拡幅などの一体整備の波にのまれ、2017年に廃止。いまGoogleマップでこのあたりをみると、線路も「とまれみよ」の踏切警標もない。

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こうした「踏切警標だけの踏み切りで、列車の接近を知らせる装置はない」という踏切は、第4種踏切のグループに入る。

線路と道路とが平面交差する、国内の踏切は、設置される設備などで第1種から第4種に分類されている。

設備が充実している方から第1種。「自動遮断機が設置されているか、または踏切保安係が配置されている」という踏切。

第2種は「一定時間を限り踏切保安係が遮断機を操作する」。第3種は「踏切警報機と踏切警標がついている」という具合。

安全性などから、第4種の改良・改善が各地で行われているなか、JR西日本は、この第4種踏切の踏切ゲートを開発し、2月から山陰線の踏切で試験を重ねている。

◆JR西日本 第4種踏切の踏切ゲート開発、2月から山陰線の踏切で試験
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◆地下鉄の踏切、古刹や昭和校舎をめぐるおさんぽ時間
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◆京王線 高架化工事、下高井戸駅前市場前の踏切から想う
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◆内房線 木更津の北側にある朽ちた線路とソーラーパネル
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◆江東区マンモス団地エリアはむかし渋沢栄一らが設立した車両製造工場だった
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