千曲川を渡る別所線(写真:鉄道チャンネル編集部)

長野県の上田電鉄は、2021年6月17日に迎える別所線城下―別所温泉間の開業100周年を記念して、「思い出エッセイ・作文」の作品を募集している。

上田平(盆地)の主産業は養蚕業で、鉄道は旅客とともに絹製品を運ぶ目的で建設された。前身の上田丸子電鉄は、5線区・約57キロの鉄道ネットワークを形成していたが、マイカーに押されて順次廃止。現在も唯一残るのが、上田―別所間11.6キロの別所線だ。北陸新幹線上田駅乗り継ぎで、信州の名湯・別所温泉への来訪客を運ぶ。

上田電鉄は2019年の台風19号で、〝赤い鉄橋〟として鉄道ファンや地域住民に親しまれた千曲川橋梁が流失。1年間以上も一部区間で運休していたが、2021年3月に復旧して全線で運行を再開。全通セレモニーには、赤羽一嘉国土交通大臣も出席した。

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節目の年を記念するエッセイ・作文は、別所線の駅、車両、車窓風景のほか、廃線になった上田丸子電鉄、上田交通の路線(丸子、青木、西丸子、真田傍陽の各線)にまつわる思い出、エピソードを盛り込んだ中身を募集。文字数400字以内、1人3点まで応募できる。

手書き応募用紙は別所線各駅で配布するほか、上田電鉄のホームページからダウンロード可能。インターネットでもメール応募できる。締め切りは2021年8月6日(当日消印有効)で、最優秀賞(1点)、優秀賞(3点)、入選(5点)に賞品を贈る。優秀作品は地元新聞社が刊行予定の書籍に掲載。応募方法の詳細は、ホームページで案内する。

文:上里夏生

「別所線開業100周年記念思い出エッセイ・作文募集」チラシ(画像:上田電鉄)