2021年6月4日、デビュー当時の塗装に変更した東武100系「スペーシア」(109編成)が報道陣に公開されました。

2012年8月以来、約9年ぶりの復刻塗装となります。ロゴも「TOBU LIMITED EXPRESS SPACIA」に戻り、コンパートのエンブレムも当時のものに。東武鉄道によれば、今回は内装や車内設備の更新などは行わず、外観のみの変更にとどめたそうです。

100系「スペーシア」は東京と日光・鬼怒川方面を結ぶ東武のフラッグシップ特急。平成初期の1990年に運行を開始して以来、30年以上にわたり活躍を続けてきました。

現在は閉鎖されている旧成田空港(東成田)駅の「幻のホーム」には、スペーシアデビュー当時の広告が残されています(2019年5月撮影、鉄道チャンネル編集部)

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2011年からリニューアルが始まり、東京スカイツリーのライティングデザインのコンセプトカラーにあわせた「粋」基調、「雅」基調、「サニーコーラルオレンジ」基調の外装に。2015年には日光東照宮四百年式年大祭記念として金色の「日光詣スペーシア」も運行を開始し、6月4日現在は4種類のカラーリングで運行しています。

この度の塗装変更は、100系スペーシアの30年以上にわたる活躍を記念して行われるものです。100系の102、105、107、108、109編成は塗装が終わったものから順次営業運転につき、101編成はまた別のリバイバルカラーに変更される予定ですが、詳細の発表はもうしばらく先のことになりそうです。

また2021年2月に運行開始30年を迎えた200型りょうもうも、今後2編成(205、209編成)がリバイバルカラー塗装に変更される予定です。

デビューカラーリングの109編成は明日6月5日より運行を開始。なお、5日はこの100系を使用した「デビューカラーリング」復刻記念お買い物ツアーが行われる予定でしたが、コロナ禍ということもあり延期となりました。

文/写真:一橋正浩