立派で端正【木造駅舎コレクション】014
※2021年4月撮影
トップ画像は、JR九州日豊本線杵築駅。駅舎を観た瞬間、剰りの立派さと端正さにビックリしました。
杵築は、旧杵築藩の城下町です。・・・と言っても杵築城は杵築駅の南を流れる八坂川を東に5kmほど下って杵築湾に注ぐ河口近くにあります。つまり、杵築駅は杵築市街地からはかなり離れているのです。かつては大分交通の国東線が市街地と杵築駅を結んでいました。しかし1966年(昭和41年)に大分交通国東線は廃止されています。
駅前は広い広場になっていて駐車場があります。
※2021年4月撮影
レンタカーを駐めようとしましたが「1日300円」の「日極」駐車場の使い方が説明を読んでもイマイチ分からなかったので諦めて駅前のふつうの有料駐車場に駐めました。
※2021年4月撮影
とにかく駅舎の佇まいがいささか過剰と思うほど立派。背後の小さな山がまた実に駅舎にマッチして素晴らしい眺めなのです。
※2021年4月撮影
個人的には、門司港駅に匹敵するような偉容を感じました。門司港駅ほど大きくはないのですが実際の大きさよりもデカく感じました。
※2021年4月撮影
駅出入口には木製の駅名表示。建物財産標を探しましたが見つけられませんでした。駅舎は、駅の設置された明治44年(1911年)のオリジナルですが、城下町杵築という観光目的で武家屋敷風に改装されています。
※2021年4月撮影
有人駅です。右の待合室には観光案内所があります。
※2021年4月撮影
きっぷうりばと改札窓口。窓口の上には、中野健作さんの作品、杵築の美しい瓦屋根の「剪画」(きり絵)が飾られています。同じ作者の作品が出入口側壁面上部にも飾られていました。左上に見えます。
※2021年4月撮影
近距離きっぷ運賃表で杵築駅の位置を見ておきましょう。小倉駅からはほぼ100kmです。
※2021年4月撮影
待合室と観光案内所。駅舎は武家屋敷風に外観を改装されていますが、内装も綺麗になっています。ベンチには手作りのクッション。暖かみが伝わってきます。
※2021年4月撮影
改札口にはICカード簡易改札機と木製の改札口。
※2021年4月撮影
ホーム側から見ると「関所 杵築城下町入口」となっています。出入口の上部に「剪画」が並んでいるのが見えます。
※2021年4月撮影
次回はホームから杵築駅木造駅舎を見ます。
(写真・文/住田至朗)
※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。