テレワーク普及などに合わせて運転本数を適正化 山万が2021年6月12日にダイヤ改正
千葉県佐倉市で新交通システム(法令上の鉄道)を運行する山万は2021年6月12日、ダイヤを改正した。利用実態に応じた運行本数の適正化が狙いで、平日の始発と最終列車、休日の始発列車の運転時刻を修正した。
山万ユーカリが丘線の路線はラケット状で、山万ユーカリが丘―中学校間の4.1キロ。始発の山万ユーカリが丘で京成本線に接続する。利用客の多くは京成からの乗り継ぎ客。2020年からのコロナ禍で、ニュータウンでもテレワークが普及しており、ダイヤを見直して列車本数を利用実態に合わせる。
具体的には、平日の始発や最終はJRや大手私鉄にならって修正。京成は2021年3月27日のダイヤ改正で運転本数を適正化しており、山万は約2か月間にわたり利用状況を見極めた上で、ダイヤを合わせた。
ユーカリが丘線の車両は1000形3両編成3本で、朝夕は2本、昼間時間帯は1本で運行する。今回はこうした運行スタイルは変更しないため、日中時間帯にはおおむね20分に1本ダイヤは確保される。
さらに、山万は佐倉市の施策にも連動して、山万ユーカリが丘駅近隣の自社ビルに、テレワーク対応施設を開設。地域住民の多様な働き方を支援する。
文/写真:上里夏生