ホビートレイン
※筆者撮影

JR四国は2014年から「鉄道ホビートレイン」を運行しています。ベースになっているキハ32は分割民営化直前に国鉄が四国向けに21両製造した気動車です。この「鉄道ホビートレイン」が今年の4月から始まる四国デスティネーションキャンペーンにあわせてリフレッシュされます。それが今回発表されたタカラトミーとの連携による「鉄道ホビートレイン プラレール号」です。

ちょっとお復習いしておきます。旧国鉄は分割民営化を前に1987年(昭和62年)経営基盤の弱い北海道と四国向けにキハ54形気動車を製造しました。耐候性に優れるステンレス製軽量車体が採用され、ディーゼルエンジンは勾配に耐える様に2機装備と強力です。四国向けは12両が製作されました。同じ年に、このキハ54形の製造コストを抑えて安価に製造されたのがキハ32です。車体は普通鋼製で、閑散路線用に車長を16mに短縮、さらに車体幅も当時の国鉄では最小の2.7mに抑えた気動車です。キハ32は21両が作られました。

製造したメーカーで若干の違いがあって、新潟鐵工所製(1-32)は前照灯、尾灯が丸形で独立していますが、富士重工製(12-21)は前照灯・尾灯がユニット化された角形です。ホビートレインに改造されたのはいずれも新潟鐵工所製なので富士重工製のものも一応見ておきましょう。

キハ32富士重工製
※筆者撮影

キハ32ー4は観光列車「海洋堂ホビートレイン」に改造され2011年から営業運転されています。

海洋堂ホビートレイン1
海洋堂ホビートレイン2
※写真は2013年に内外装をリニューアルされる前のものです
※筆者撮影

トップ画像は予土線で2014年3月から運行されているキハ32ー3を改造した「鉄道ホビートレイン」です。新幹線0系をモチーフにした大胆な外装改造で話題を集めた車両で、今回のプラレールとのコラボレーションもこの車両で実施されると思われます。

今回のJR四国の発表は車内の改造に的を絞っています。簡単に言うと鉄道ホビートレインの車内にプラレールが飾られるということです。車体側面のサボ(列車行先票)もプラレールを用いたデザインのものになります。

今回発表されたものですが、これは実物を見ないとちょっと分かり難いかもしれませんね。

JR四国ホビートレイン

鉄道ホビートレインのドア横にあったショーケースが雰囲気としては参考になるかもしれません。

ホビートレイン車内2
鉄道ホビートレイン模型
※筆者撮影

同時に発表されたこちらは概念図ですね。

JR四国ホビートレイン2

おそらくこの長いショーケースの陳列内容という感じではないでしょうか。

ホビートレイン車内
※筆者撮影

この「鉄道ホビートレイン プラレール号」は今月、3月18日(土)から来年の3月末まで1年間運行される予定です。最初の列車は3月18日(土)09:40に窪川を発車する普通列車(4019D)です。

早く乗って見たくなりますね。

※画像はJR四国ホームページより