えちぜん鉄道キーボー

ふくい交通フェスタは、福井鉄道とえちぜん鉄道が相互乗り入れを開始してから1周年の記念と福井鉄道福井駅前停留所が西口広場に移転して1周年を記念して、この西口広場にあるハピリンの1階で3月25日(土)開催されます。

ふくい交通フェスタ (1)

この相互乗り入れが事情を知らないと複雑でちょっと分かり難いかもしれません。というのも、えちぜん鉄道は普通鉄道だからです。

福井鉄道福武線は、田原町駅から赤十字前駅の手前までと市役所前駅から福井駅前停留所までが軌道法による軌道、つまり路面電車です。

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福井鉄道軌道
※筆者撮影

2016年3月から福井鉄道の車両は越前武生から、朝はえちぜん鉄道田原町を経由してえちぜん鉄道の三国芦原線の福大前西福井まで、昼間は鷲塚針原まで運行されるようになりました。

しかし、普通鐵道のえちぜん鉄道の駅に福井鉄道の路面電車(低床式)は停車できません。そこで鷲塚針原駅には福井鉄道用の低床ホームが作らました。

鷲塚針原駅
※筆者撮影

この低床ホームは同様にえちぜん鉄道三国芦原線の新田塚駅、八島駅、日華化学前駅、福大前西福井駅にも用意されました。これで福井鉄道の低床式車両の乗り入れが可能になったのです。

※中角駅には用意されていないので福井鉄道の車両は停車しません。

この相互乗り入れ運転のために福井鉄道は半世紀ぶりの新造車両F1000形”FUKURAM”4編成12両を導入しました。

第1編成(オレンジ色/2013年3月から営業運転)
第1編成
※筆者撮影

第3編成(グリーン/2016年3月から営業運転)
第3編成
※筆者撮影

第4編成(桜色/2016年12月から営業運転)
第4編成
※筆者撮影

※残念ながら第2編成の写真はありません

一方のえちぜん鉄道も鷲塚針原から田原町を経由して福井鉄道の越前武生まで運行する低床用車両L形電車を2編成導入しました。この車両の愛称が「ki-bo(キーボ)」です。

えちぜん鉄道キーボー
※筆者撮影

偶然、福井口駅で回送のL形が入線している写真を撮りましたが、低床用車両が普通のホームに入るとずいぶん奇妙に見えます。

えちぜん鉄道低床用車両L形電車
※筆者撮影

以上で福井鉄道とえちぜん鉄道の相互乗り入れについて分かっていただけたかと思います。この相互乗り入れ1周年を記念する「ふくい交通フェスタ」が開かれるのですね。

会場の図面をご覧いただきましょう。ハピリン1階の屋根付き広場ハピテラスでの開催なので雨天決行です。当日は朝10:55から16時までの開催予定。会場にはステージや飲食ブース、物販ブースの他にミニ鉄道に乗ることもできます。

ふくい交通フェスタ2

また昨年3月にドイツ、シュツットガルトの路面電車「レトラム」が主に土日祝日に福井鉄道を走り始めました。この車両とえちぜん鉄道の「ki-bo(キーボ)」が初めて福井駅前停留所で並ぶというので写真を撮りたい人には良い機会ですね。「レトラム」は福井駅停留場に12:40~14:20まで停車する予定です。

このフェスタの主催・共催がすごいです。 主催は福井県並行在来線対策協議会、クルマに頼り過ぎない社会づくり推進県民会議 (事務局 福井県総合政策部交通まちづくり課)、共催が西日本旅客鉄道(株)、福井鉄道(株)、えちぜん鉄道(株)、京福バス(株)、まちづくり福井(株)、(公社)福井県バス協会、 福井商工会議所、福井市、敦賀市、小浜市、大野市、勝山市、鯖江市、あわら市、越前市、坂井市、永平寺町、池田町、 南越前町、越前町、美浜町、高浜町、おおい町、若狭町、そして協賛が日本労働組合総連合会福井県連合会、福井県高等学校PTA連合会、福井県連合婦人会ということです。

問い合わせは、福井県総合政策部交通まつづくり課 TEL 0776-20-0723です。

※画像は福井鉄道ホームページより