大正9年の木造駅舎を堪能【木造駅舎コレクション】026
※2021年4月撮影
トップ画像は、JR九州日豊本線熊崎駅。駅前の道路から駅舎を撮りましたが花の散った桜の木で駅名が見えません。桜が満開のタイミングならさぞかし見事な「絵」になったでしょうねぇ。
桜の横から駅名を入れると駅舎の左(南)端が切れちゃいます。
※2021年4月撮影
斜めなら全体が写せます。北側から。
※2021年4月撮影
こちらは南側。待合室のある側。シンプルな切妻屋根です。
※2021年4月撮影
駅舎出入口正面。建物財産標は見つけられませんでした。1920年(大正9年)駅の開業時に作られた駅舎です。この駅には臼杵市のノボリ(臼杵市/日豊本線/百年木造三駅舎)がないですね。
※2021年4月撮影
駅舎出入口の正面がすぐにホームへの改札口。
※2021年4月撮影
無人駅なので窓口は閉まっています。飾られているのは「ななつ星」の写真。
※2021年4月撮影
待合室には本が並んでいました。オリジナルの壁面、天上、窓などが良い味だしてます。
※2021年4月撮影
駅舎出入口の外。駅前のスペースはあまり広くはありません。
※2021年4月撮影
乗車券販売機があります。ではホームに行きましょう。
※2021年4月撮影
古い駅名標が最高。使用済みきっぷ回収箱は水色です。駅事務室側はアルミサッシに交換されています。
※2021年4月撮影
跨線橋の途中から木造駅舎。綺麗な瓦屋根は葺き直されていますね。ホーム側の軒が瓦屋根ではないのが残念。手前はトイレの瓦屋根。
※2021年4月撮影
跨線橋から小倉駅方面。正面は、佐賀関半島の山々、御所峠辺りでしょうか。駅舎の前には「構内踏切の跡」が残っています。
※2021年4月撮影
反対側、こちらにも山が連なっています。日豊本線は山々の手前、上臼杵駅で左にカーブして臼杵駅に向かい、山々を徳浦トンネルで抜けてゆきます。
※2021年4月撮影
ホームに降りました。
※2021年4月撮影
駅名標には「六ヶ迫(ろっかさこ)鉱泉」が描かれています。熊崎駅から北6-7km、深い山の中にある18世紀から続く鉱泉。泉質は、重炭酸カルシウムが多く含まれ、飲用、浴用ともに消化器系の諸症状、糖尿病、肝臓病、皮膚病などに効力があると言われています。直線距離では下ノ江駅の方が近いのですが山また山で道路が通じていません。
※2021年4月撮影
熊崎駅は、1920年(大正9年)鉄道省が設置。国鉄分割民営化後、2015年(平成27年)に無人化されました。
跨線橋の下にはフェンスがあってこれ以上駅舎の方には進めません。手前のトイレがキレイです。
※2021年4月撮影
大正9年に建てられた木造駅舎を堪能しました。特に待合室が良かった!
次は、大正6年に建てられた上臼杵駅です。
(写真・文/住田至朗)
※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。