熊本県で最古の木造駅舎【木造駅舎コレクション】063

2022.01.10

※2021年4月撮影

トップ画像は、三角線網田駅。熊本県で最古の素晴らしい木造駅舎ですが、生憎の雨降りです。

駅舎とは別にこの電話ボックスがすごい。看板には右から「話電衆公」。2012年(平成24年)宇土市が駅舎をJR九州から購入して「網田レトロ館」(コミュニティ施設+喫茶店)として活用しています。この凝った電話ボックスも宇土市の意図的なデザインですね。

※2021年4月撮影

西側から。電話ボックスに存在感あり過ぎ。(笑)せめて駅舎と色を揃えれば良かったと思いますが・・・。

※2021年4月撮影

東側から。本屋の屋根は寄棟、左の切妻屋根は後年増築された部分とみられます。

※2021年4月撮影

駅出入口。しっかり赤い丸ポスト。駅舎は駅が開業した明治32年(1899年)に建てられました。庇の屋根瓦、上部が新しいものに葺き替えられた様です。

※2021年4月撮影

駅舎横に宇土市教育委員会による案内があります。

※2021年4月撮影

内容を写します。

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JR三角線網田駅本屋(通称:網田駅舎)

所在地:宇土市下網田町

区分:国登録有形文化財(建造物)

登録年月日:平成26(2014)年12月19日

JR三角線は、宇土駅から三角駅に至る全長28.2kmの鉄道路線で、九州鉄道(株)が敷設した私鉄として、明治32(1899)年12月25日に開業しました。あまり知られていませんが、当時は今と異なり、門司-三角間が本線で、宇土-八代間は支線としての位置付けでした。

網田駅は三角線のほぼ中間地点に位置しており、九つの駅がある三角線のうち、開業当時からの駅の本屋(駅舎)が現存するのは網田駅だけです。駅の建設工事が開始されたのは、開業前年の明治31年からで、停車場地上げ工事と駅舎建設は、間組の施工といわれています。当時、間組の下請けとして三角線の工事に従事した西松桂輔氏(西松建設創業者)が駅舎の施工に関与したとされています。

駅舎の正確な建築年月日を示す棟札などの資料は確認できませんが、明治32年12月23日の『九州日日新聞』の記事に「既に落成」との記載があることから、開業以前に完成していたようです。駅舎の設計は、当時の九州鉄道(株)の技術者といわれています。また、基本的な構造は、当初から大きな改変はないようですが、建築基礎の状況から駅舎東側の一部は後に増築されたと考えられています。

網田駅舎は、現存する熊本県内最古の駅舎として著名であり、九州においても最古級の駅舎として知られています。九州鉄道(株)によって建築された駅舎のうち、現存する唯一のものである点は特に重要であり、文化財としての価値が高い建造物であることから、平成26年に国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。 平成31年3月

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上記と内容的に重複しますが宇土市のサイトにも記事がありました。

案内を写したら長くなってしまいましたので、続きは次回です。

※2021年4月撮影

(写真・文/住田至朗)

※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道は感謝の気持ちを持って撮影しましょう。


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