国鉄 北条線を引き継ぎ、兵庫県の粟生と北条町を結ぶ13.6kmの単線非電化路線―――北条鉄道 北条線。

この北条鉄道 北条線に、800km以上離れた東北・秋田からキハ40形気動車(↑↑↑イメージ画像)がやってくる。

北条鉄道は現在、富士重工業が2000年前後につくった18メートル級 軽快気動車フラワ2000形 両運転台つきディーゼルカーが3両いる。

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同社は2020年夏、北条線の途中駅、法華口に上下列車が交換できる行き違い施設とホームを新設。列車回数が増え、2両編成で走らせる機会も増えてきたことから、車両増備を検討していた。

そこでみつけたのが、遠く離れた秋田のキハ40。五能線などで活躍していたくるまで、川崎重工業製GV-E400系に押し出されるかたちで営業運転を離れていた。

北条鉄道はこのなかのキハ40形1両を250万円で購入。東北から北条鉄道までの輸送費や整備費など2900万円を見込み、ことし年末に受け入れるという。

自重や車体長が違う、年式も違う

キハ40形は1970年代後半からつくられたくるまで、既存のフラワ2000形とは20年ほどの車齢差がある。

さらに、車体長はキハ40が21メートル級、フラワ2000が18メートル級。さらに自重はおそらく、キハ40のほうが5トン以上も重い。

この重たいキハ40に耐えられる軌道まわりをどう整備していくかも、気になる―――。

―――東北のキハ40を導入し、先に営業運転へと走らせた小湊鐵道は、関東鉄道から砕石(バラスト)散布用のホッパ車ホキ800を、JR東日本からレール輸送チキの中古車を受け入れている。

◆新たな列車無線アンテナがついた小湊鐵道 キハ40形
https://tetsudo-ch.com/11532571.html

◆関東鉄道ホキ800形が小湊鐵道に、2つのディーゼルで搬送
https://tetsudo-ch.com/11527380.html