【木造駅舎カタログ】山陽本線030/39

2021.09.08

※2020年8月撮影

トップ画像は、山陽本線本由良駅。

本由良駅は、1900年(明治33年)山陽鉄道の阿知須(あじす)駅として開業しました。宇部線に阿知須駅がありますが、こちらは1924年(大正13年)の開業時には「本」阿知須駅でした。1950年(昭和25年)宇部線の「本」阿知須駅が阿知須駅に改称。同時に山陽本線の阿知須駅は「本」由良駅に改称されました。山陰本線に1903年(明治36年)に開業した由良駅があります。それで「本」が冠されたのでしょうか。駅名で地名に「本」を付ける例はそれ程多くは無いと思います。パッと思いつくのは「本川越」「本鵠沼」「本厚木」などですが、それは川越、鵠沼、厚木のオリジナル駅名と区別するためです。山陰本線の由良に対して「本」を付加する関係は無いと思います。ちょっと不思議です。

山陽鉄道の国有化、線路名称制定で山陽本線所属になるなどの過程を経て本由良駅はJR西日本の駅になっています。

駅所在地は、山口県山口市佐山字国木南ですが駅の南に「由良前」、駅舎のある西側には「由良後」という地所があります。駅の南側で山陽本線は由良川を渡っています。長州藩以降の地名の変遷をざっくり見た限りでは由良という地名は見つけられませんでした。

駅舎は、1940年(昭和15年)に改築されたものです。

※2020年8月撮影

戦前に建造されたという古さを感じさせない木造駅舎です。

※2020年8月撮影

駅出入口。無人駅ですが窓口や手荷物取扱窓口も残っていました。待合室の天井にはツバメの巣もありましたが巣立った後でした。撮影は8月です。

※2020年8月撮影

北側から。待合室がある側です。左のケーブルの数が凄い電柱は何でしょう?

※2020年8月撮影

少し南側から。切妻屋根が本屋はスレート葺き、右側は瓦葺きです。何故屋根の葺き方を変えているのかがわかりません。考えられることは「葺いた時期が異なる」ということです。

※2020年8月撮影

窓に注意書きが掲示されています。駅舎の前は月極駐車場です。

※2020年8月撮影

山陽本線の木造駅舎、続いて幡生駅を撮る予定でしたが、山陰本線との分岐駅なので山陰本線撮影の際に撮ることにしました。しかし、山陰本線を撮影した日に幡生駅を忘れてしまったのです。誠に申し訳ありませんが【木造駅舎カタログ】山陽本線はとりあえずここまでとなります。

幡生駅については、もちろん撮影ができれば追補で記載しますが、コロナ・ウイルス感染拡大・緊急事態宣言下でもあり、しばらくは実現できそうもありません。御宥恕ください。

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


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