線路のうえを列車が走るとき、その挙動でなにがつかめるか―――。

一部の鉄道会社では、この車体の揺れを定期的に測定するメンテナンスが行われている。

よくいう「動揺測定」と呼ばれる作業。

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営業運転中の列車や試運転列車のなかに作業員が乗り込み、動揺測定器で各種揺れを測っていく作業で、たとえば簡易列車動揺計を使う測定作業では、列車動揺を加速度として測定できる。

また、XYZの3軸加速度を表示できたり、測定中にタブレットのGPSを使用し地図上で超過か所を確認したりもできる。

この簡易動揺計は、作業員がタブレットPCでリアルタイムにその列車動揺をキャッチできることから、営業運転の列車の一部スペースで測定作業ができるのも特徴のひとつ。

いっぽうで、営業運転列車ではなく、試運転列車として動揺測定を行うケースもある。京成電鉄も試運転列車で動揺測定する事業者のひとつ。

京成の動揺測定列車は、「試」というマークを掲げ、複数の作業員が乗り込んで測定する。

京成の動揺測定を担う列車は4両編成の電車が使われることが多い。最近は3500形がよく駆り出される。

この京成4両編成が「試」を掲げて押上線や成田空港駅へと入る姿がめずらしい。

しかも2か月に1度のペースで行われるというから、4両編成の京成車が押上線や成田空港にいるのをみかけたときは、動揺測定中かもしれない。

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