豪華列車内に秘める関西ペイントの漆喰塗料 特許技術_医療施設や学校、路線バスや自宅から個人マスクケースへと広がる動き

2021.08.31

↑↑↑画像 上から、長崎線・大村線などを行く絶品グルメ列車「或る列車」、新しい九州一周の旅を体感できる「36 ぷらす 3」、山陽・山陰の海山を走る豪華ホテル「瑞風」。

このJR九州・JR西日本の傑作的豪華列車内に共通する特許技術がある。関西ペイントが独自開発した漆喰塗料技術だ。

漆喰(しっくい)は、サンゴ礁から生まれた石灰岩を粉砕し、焼成・加水してできる消石灰(水酸化カルシウム)を原料とする建築材料で、豪華列車「或る列車」「36 ぷらす 3」「瑞風」の天井などには、関西ペイントの漆喰塗料がコーティングされている。

いま、この関西ペイント漆喰塗料は、こうした豪華列車から、普通列車や路線バス、オフィス、自宅、マスクケースといった身近なところに広がりつつある。その理由は……。

抗菌・抗ウイルス・消臭・調湿などに優れた機能

関西ペイントは2007年、消石灰塗料化技術を活用し、漆喰塗料という新たなカテゴリーを創出。2016年には、不織布や紙などに塗布可能な高柔軟性漆喰塗料も開発した。

また、2016年には長崎大学 熱帯医学研究所の安田二朗教授と、関西ペイントが特許を持つ漆喰塗料の抗ウイルス性試験を共同で実施し、4種の異なるウイルスに対して接触後15分で99.9%以上の不活化効果を確認した。

グラフ画像は、長崎大学熱帯医学研究所で行われた試験データで、代表的なノンエンベロープウイルス(1種類)、エンベロープウイルス(3種類)のすべてに対して効果があることを実証した。さらに2020年には新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」に対しても5分間で99.97%の不活化効果があることも確認した。

現在、医療施設をはじめ、介護・養護施設、学校・公共施設などへの関西ペイントの漆喰塗料のニーズが高まっている。

たとえば、宮城県がんセンター病室改修工事では、病室天井に関西ペイントの漆喰塗料を採用(画像)。筑波大学病院PCR検査室にも内壁・天井に漆喰塗装が施工されている。

漆喰塗料を活用した抗ウイルス製品群も登場

関西ペイントはことし春、この特許技術である漆喰塗料を活かした抗ウイルス製品統合ブランド「ANTIVIRUS TECHNOLOGY」(アンチウイルステクノロジー)を起動。

これまで医療施設や学校、豪華列車などで得た実績をベースに、個人・法人向けに商品ラインナップを拡充。「抗ウイルス〈置くだけ〉マット」「抗ウイルス〈はさむだけ〉マスクケース」「「抗ウイルス〈置くだけ〉卓上ボード」「接触感染対策テープ」「接触感染対策シート」などの発売を始めた。

シートやテープを貼るだけでかんたんに接触感染対策ができる「接触感染対策シリーズ」は、病院や自宅などのドアノブや手すりをはじめ、路線バスやローカル線列車内などのつかまりポールなどにも採用され始めた。

また「抗ウイルス〈置くだけ〉マット」は、落下したウイルスを捕らえて感染力を低下させることから、自宅の玄関、店舗やオフィスの入口に置くことで外からのウイルス持ち込み対策にも活かされている。

―――関西ペイントは、この特許技術 漆喰塗料のさらなる普及をめざし、災害時用の備蓄品として、避難所での感染対策に役立つ防災用簡易トイレや防災用簡易ベット(仮称)などの開発も加速させるという。


関西ペイント販売 建築塗料販売本部 岩崎浩行 副本部長(左)
関西ペイント 赤木雄 役員室アドバイザー(右)


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