恵比寿や吉祥寺といった、人気駅・人気エリアがランキングから消えようとしている―――。

いまだ収束の兆しがみえない新型コロナウイルス感染症拡大の波にいるなか、首都圏で住みたい街、人気駅、検索数などのランキングに変化が現れている。

住宅・不動産専門サイト「オウチーノ」の首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)アクセス数を、2021年1〜7月と2020年1〜7月(前年同期間)のランキング比較データをみると、ことし前半は都内の人気駅がトップ10からはずれていた。

2020年にトップ10に入っていた吉祥寺・恵比寿・赤羽・荻窪が消え、大船やたまプラーザなどがランクアップ。ことしトップ10に入った都内の駅は、北千住と大泉学園の2駅。

人気駅ランキングトップ3は東海道線 辻堂駅・つくばエクスプレス 流山おおたかの森駅・東北線 浦和駅だった。

こうした現象について、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」のライフルは、「賃貸ユーザーは郊外志向、購入ユーザーは都心志向と郊外志向の二極化にある」と分析。

「住み替えのしやすい賃貸ユーザーは、低家賃・都内へのアクセスのしやすさ・ターミナル駅で生活利便性が担保できる、などの理由から郊外化の傾向」

「新型コロナウイルス収束後を見据える購入ユーザーは、利便性や資産価値重視で都心化。いっぽうで、テレワーク普及で都心暮らしへの必要性が薄れ、資産性が大きく下がらない程度に通勤・通学可能な準近郊のベッドタウンへの関心も高まり、二極化の傾向にある」という。

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