日本一のV字峡・黒部峡谷の欅平(けやきだいら)から、上流の黒部ダムまでの約18km。黒部峡谷と立山黒部アルペンルートを結ぶ新観光ルートが2024年に誕生する。

この新たな新観光ルートのなかには、黒部川第四発電所の建設などにあわせ、日本電力や関西電力が工事用ルートとして整備した道―――通称「黒部ルート」と呼ぶ道が含まれている。

2018年、関西電力と富山県が 締結した協定により、安全対策工事完了後、この黒部ルートが2024年度からいよいよ一般開放される。

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これにより、日本一のV字峡谷である黒部峡谷と、世界的な山岳景観を誇る立山黒部アルペンルートを結ぶ新たな観光ルートが形成される。

上部専用軌道の蓄電池機関車けん引列車にも乗れる!

新ルートには、黒部川第四発電所の建設などにあわせて整備された約18kmの工事用ルートが含まれる。現在も発電所の保守や工事に使われ、本来は工事関係者以外は立ち入ることができない。

新たルートには、蓄電池機関車やインクラインなどの乗り物で進みながら、地底につくられた多様な電源施設や設備、掘削時岩盤温度が160度に達した高熱隧道など、電源開発の軌跡を体験できる。

また、荒々しい稜線が織りなす裏剱や仙人谷など、長く険しい道を辿った登山者など、限られた人しか目にすることのできない黒部奥山の絶景を満喫できる。

富山県は、この新ルート(通称 黒部ルート)の名称を9月2日~10月31日の間、一般公募する。

採用された名称を応募した人のなかから抽選で、ペア3組6名に一般開放される新ルートへの無料招待券(副賞:旅行券10万円分)を、また全応募者から抽選で富山県産品を選べる「トヤマカード」や「黒部宇奈月カレーセット」をプレゼントするというから、気になる人は「黒部ルート」で検索してみて。

画像:富山県
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/)