2003年の貨物営業全廃まで、東武鉄道の貨物列車を担っていた電気機関車や貨車が集結した地のひとつが、杉戸駅。

東武日光線・伊勢崎線が分岐するここ杉戸駅には、杉戸機関区や杉戸工場といった東武鉄道の一大拠点が存在した。

画像は国土地理院1980年当時の杉戸駅の上空写真。機関車や貨車、検修庫などの姿もみえる。線路の北側を流れるのは、大落古利根川(おおおとしふるとねがわ)。

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この杉戸駅は、1981(昭和56)年、画像の左下にできた東武グループのレジャー施設の開業とともに駅名を東武動物公園駅と変えた。

そしてこの杉戸工場も2004年に閉鎖。この跡地に、「お買い物とまちづくりの活動拠点」をコンセプトとした商業施設がことし9月16日にオープンする。

モダンな空間に東武ストアと無印良品が出店

この東武動物公園駅西口商業施設は、敷地面積1万6,428平米、延床面積4,899平米。

ここに出店する東武ストア 東武動物公園駅前店は、地場野菜等の地域産品の販売や、移動スーパー「とくし丸」運行などを展開。

無印良品 東武動物公園駅前は、レンタルスペース「Open MUJI学び舎」や、飲食店営業とお菓子の製造・販売の一連の活動を経験できるシェアキッチン「みんなの台所」、地域ならではの魅力と楽しみ方を案内する「まちの案内所」など、本店舗独自のサービス・取り組みを展開する。

また、敷地内に約1,200平米の芝生広場を整備し、マルシェやキッチンカーなどのイベント開催や、店舗で買ったテイクアウトメニューを楽しめる交流広場を併設。

さらに、屋根一面に配置した約1,450枚のソーラーパネルで自家発電し、同施設の年間使用電力量の約32%をまかなう。

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施設イメージ画像:東武鉄道