厭な気配が消えました【木造駅舎カタログ】紀勢本線22/191 紀伊田原駅

2022.06.22

※2020年12月撮影

トップ画像は、紀勢本線紀伊田原(きいたはら)駅。下里駅、紀伊浦神駅と3駅続けて同じタイプの木造駅舎が並んでいます。

この駅舎も下里駅、紀伊浦神駅と同時期の昭和11年開業。駅舎の奥行きは紀伊浦神駅と同じくらい。出入口の軒が撤去されているのも紀伊浦神駅同様です。大きな駅名標の下、駅名が右から表記されて旧字の「驛」が使われているのは阿田和駅以来です。

幸いなコトに壁面の窓を埋めた跡にカラータイルで抽象的な装飾が作られていることもあって、下里駅・紀伊浦神駅で感じられた気が滅入る様な陰気さはいくぶん希薄です。

特に紀伊浦神駅で個人的に感じた「厭な気配」は全くありません。リラックスして紀伊田原駅は撮影できました。

筆者は唯物論者ですが、不思議な気配を感じることが稀にあります。そーいう時は無神論者ですが般若心経を唱えて早々に辞去します。聖書でも良いのですが引用箇所に悩みます。(笑)

特に駅では「厭な気」に気圧されることが過去に何度かありました。まぁ数百という単位でほぼ無人の駅を撮影していますから、中には秘境駅の様な場所もあります。「イヤな気が蟠っていても不思議は無い」とあまり深刻に考えない様にしています。基本は明るく脳天気な爺さんなのです。

※2020年12月撮影

紀伊田原駅は、1936年(昭和11年)国有鉄道紀勢中線が下里駅から串本駅まで延伸した時に開業しています。1940年(昭和15年)路線改称で紀勢西線の所属駅になり、1959年(昭和34年)紀勢本線全通によってその所属駅になりました。1985年(昭和60年)筆者の誕生日に駅は無人化(3月14日です)。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR西日本に承継されています。

下里駅、紀伊浦神駅と違って紀伊田原駅の北側には突き出された部分が残っています。形状からかつてはトイレだったのかもしれません。

※2020年12月撮影

駅出入口。右に新しく作られたトイレが有ります。駅舎側に単式の下りホームがあって構内跨線橋で島式の上りホームに渡ります。駅舎の北には貨物ホームが残っていて草むしていますが線路も残っていました。3番ホームの西側にも側線の跡があります。

島式ホームの駅名標が見えています。出入口上の蛍光灯は軒か庇を撤去した跡の上に付けられています。「海抜4.8m」と貼られています。

※2020年12月撮影

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


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