ポップアートの温もり【木造駅舎カタログ】紀勢本線33/202 芳養駅

2022.07.03

※2020年12月撮影

トップ画像は、紀勢本線芳養(はや)駅。筆者には難読駅名です。この駅の駅舎こそ「紀の国トレイナート」のアートが大胆に駅舎を飾っています。古い木造建築にポップな感覚が似合います。

2014年(平成26年)からこの駅を手がけているのが岡山県出身のアーティスト太田博久さん。一度に全部を描いたのでは無いようです。

筆者も少しずつ「紀の国トレイナート」のサイトに慣れてきました。(笑)

出入口の上に“RDV”と描かれています。作品のタイトルでしょうか? 筆者には、何だか分かりません。

“&”の形の蛇と女性(イヴ?)の手に落ちるリンゴ。作品の「裏テーマ」は「現代版アダムとイヴ」だそうです。窓の上のこちら向きの男性、手前の本の様なものに「HA」と「YA」が描かれています。駅名ですね。

※2020年12月撮影

芳養駅は、1932年(昭和7年)国有鉄道が紀勢西線が南部駅から紀伊田辺駅まで延伸された際に開業しました。1959年(昭和34年)全通した紀勢本線の所属駅になります。1985年(昭和60年)駅は無人化されました。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化で芳養駅はJR西日本の駅になります。

駅舎北側の妻壁にも見事なアート。

※2020年12月撮影

右に相対式ホームが見えます。上りホームにある待合室というかベンチ上屋の大きな壁面にも素晴らしいアートが描かれていました。

※2020年12月撮影

こちら側は隣に構内から利用するトイレの建物があるので壁面にアートは描かれていません。

※2020年12月撮影

筆者は、意味の分かり難い(むしろ分かるという行為を拒否する)現代美術、特にMarcel Duchamp以降のダダイズムが大好きです。でも、駅舎に描かれている装飾的でポップなアートには人を寛がせる穏やかなパワーがあると思います。見ているとホッコリします。

※2020年12月撮影

駅出入口。待合室にポップアートは無く、小学生の絵が飾られていました。これは別の意味でホッとします。ICカードの簡易改札機が見えています。正面はホームに上がる階段。

※2020年12月撮影

駅舎のホーム側にも太田さんのポップなアートは描かれていませんでした。上にも書いた様に上りホームのベンチ上屋に魅力的な作品があります。これはぜひ現場に行って、自分の眼でお楽しみください。

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


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