「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」

日本政府がそう宣言した、「2050年カーボンニュートラル」の実現にむけ、いまエネルギー・環境分野のイノベーションは、どこを走り、どんな変革が起きているか―――。

世界120以上の国と地域がこの「2050年カーボンニュートラル」にむけて動き出しているなか、10月6・7日、「エネルギー・環境 イノベーション国際会議 Innovation for Cool Earth Forum 第8回年次総会(ICEF 2021)が世界同時配信で開催された。

気候変動問題の解決へ向けた声明と道筋を

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ICEFは、日本政府主導による気候変動対策に向けた、エネルギー・環境分野のイノベーションで、気候変動問題の解決を図るため、世界各国の閣僚や各分野をリードする有識者・指導者らを招き、学界・産業界・政府関係者間の議論と協力を促進させる国際会議。

第8回年次総会 ICEF 2021 は、経済産業省(経産省)によるカーボンニュートラル、さらにはビヨンド・ゼロ(過去のストックベースでのCO2削減)に向けたエネルギー・環境関連の国際会議を集中的に開催する「東京ビヨンド・ゼロ・ウィーク2021」の取り組みとして、2021年10月6日より2日間、オンラインで開催した。

その内容は、10月15日まで公式サイトでオンデマンド配信している↓ ↓ ↓
https://www.icef.go.jp/jp/

30代・40代の女性たちが多数参加し、活発に議論

今回の ICEF 2021 では、政府、国際機関、産業界、学術界から、87カ国・地域の2000人以上が参加。2050年に社会でリーダー的存在となって活躍すると見込む、30代・40代の女性たちが半数も参加し、活発に議論した。

2050年のカーボンニュートラルに向け、具体的かつ現実的な議論に焦点を置き、さらに2030年までの短期的、2050年への長期的タイムスケールにおけるイノベーションを共有し、議論。

あらゆるステークホルダー、政府、企業、個人それぞれの視点から、気候変動対策 地球温暖化対策に向けた不可欠なアクションやイノベーションについて、世界の第一人者が11のセッションで活発に議論した。

そして総括として、”Pathways to Carbon Neutrality by 2050; Accelerating the Pace of Global Decarbonization “をメインテーマとした一連の議論を踏まえ、ステートメント(指針・声明)を発表。

さらに、長期的ネット・ゼロ・エミッションを牽引することが期待される技術のロードマップ(計画・道筋)ドラフト版も公開した。

ロードマップでは、パブリックコメントを反映し、2021年11月、グラスゴーで開催される COP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)で正式に発表する。

この「2050年カーボンニュートラル」の実現にむけた ICEF 2021 のステートメントとロードマップ ドラフト版については、また別の記事で公開する。

―――ICEF 2021各セッションは10/15までオンデマンド配信中。Youtubeでも順次配信する予定だ。

◆ICEF公式サイト:https://www.icef.go.jp/

◆ICEF公式YoutubeCH:https://www.youtube.com/channel/UC7ouNL9NbvDomDTfiubi8iw