JR東日本 蕨 交流変電所(埼玉県蕨市)で10月10日に火災が起き、この火事による停電の影響で山手線・京浜東北線・常磐線・埼京線・京葉線・武蔵野線・宇都宮線・高崎線・湘南新宿ラインが運転を一時見合わせ、利用客約23万6000人に影響したのは記憶に新しい。

こうした鉄道を影で支える拠点は、火災や災害などが起きたときに、その重要性を身を持って体感する。

1994年にはJR東日本 新宿交流変電所(東京都新宿区)で火災が発生し首都圏の電車が運転見合わせ、2006年にはJR東日本 鍛冶橋変電所(JR東京駅内)で火災が発生し京葉線などが運転を見合わせた。

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さらにことし6月2には、山手線沿いにある送電設備で送電トラブルが発生し、山手線・湘南新宿ライン・埼京線・中央線快速・中央総武線各駅停車などが運転を見合わせた。

そんなJR東日本には、運転用変電所なる施設がいくつあるか? 2019年資料からみる

発電・送電設備、変電設備、電車線路設備、照明設備などを保有するJR東日本は、2019年3月時点で電化キロは5,482.0km、電化率は全営業キロの74.1%。

また、同社の自営電力は、信濃川水系に千手、小千谷、小千谷第二の3か所の水力発電所と、川崎に火力発電所を保有し、出力は118万9,600kW。

2019年時点では、これらの発電所で発生した電気は129万6.6kmの送電線路と18か所の給電用変電所・開閉所を経て、首都圏の運転用変電所などへ供給されている。

同時点でこの運転用変電所は、JR東日本だけで334か所もあるという。

画像:鉄道チャンネル
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/