福井鉄道200形を現役時代の姿に 越前市がふるさと納税活用のクラウドファンディング
福井県の生活路線として知られる福井鉄道。その本社最寄り北府(きたご)駅に野ざらしのまま保管されている200形車両を、現役時代の姿に蘇らせようとするプロジェクトが走る。
主体は福井県越前市。ふるさと納税によるクラウドファンディング「福井鉄道200形車両を現役時代の姿に甦らせたい!」で補修費用を募る。受付期間は2021年10月21日10時~2022年1月18日23時59分で、目標寄付額は200万円。
返礼品として200形車両201号の方向幕、車両銘板・製造銘板、福井鉄道車両工場特別見学、寄付銘板への記名、オリジナルグッズや電車貸切体験などを用意した。
200形は1960年代に製造された福井鉄道完全オリジナル車両。「湘南型」と呼ばれる正面のスタイルやオリジナルの駆動装置などで全国の鉄道ファンの心を動かしてきたが、最後に残った203号も2016年に運行を終えてからは野ざらしで保管され、老朽化が進んでいる。
現在は北府駅一帯を鉄道ミュージアムとして整備するプロジェクトが進んでおり、修繕した200形車両を上屋付きの展示場で静態展示するほか、鉄道車内装側をイメージしたボックス席などのベンチを実際の線路横に設置するなど、レトロな魅力が詰まった「鉄道の音・姿を感じる広場」が誕生する見込み。
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/)