※2021年09月撮影

トップ画像は、中央本線釜戸駅。東京都の高尾駅からスタートして中央本線の木造駅舎を見てきました。21駅目の釜戸駅で中央本線は最後になります。まだ名古屋駅までは57.5kmあって岐阜県の駅です。それでも東京駅からは339.4km来ました。

釜戸駅は、中央本線で最も古い駅舎です。建物資産標は「鉄 03-2001 M35年 6月」となっていました。1902年に建造された木造駅舎なのです。この年、7月に中央本線の笹子トンネル(4,656m)の導坑が貫通、トンネル開通は翌年1903年2月でした。

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駅前道路の幅が微妙で駅舎全体は少し斜めからになります。

※2021年09月撮影

釜戸駅は、1902年(明治35年)12月開業。1909年(明治42年)線路名称制定で中央西線の所属になります。1911年(明治44年)には線路名称改定で中央本線に改称。1973年(昭和48年)専用線発着を除く貨物取扱が廃止。1984年(昭和59年)貨物取扱が全廃。小荷物の取扱も廃止されました。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化で駅はJR東海に継承されています。

中央本線最古の木造駅舎ですが丁寧に改修されていてきれいです。

※2021年09月撮影

駅舎の正面、道路を挟んで立っている松の木の形が印象的でした。

※2021年09月撮影

南側から。偶然でしたが「ドクター東海」の黄色いマスクが写りました。

※2021年09月撮影

駅舎のこちら側にバリアフリーのスロープが作られています。

※2021年09月撮影

駅出入口。簡易委託駅で筆者が訪れたウィークデイの15時頃、窓口は閉まっていました。正面の改札口にはICカード簡易改札機が設置されています。出入口上の駅名看板が暗い上に色が濃いのでほとんど読むことができません。

※2021年09月撮影

少し斜めから駅名看板をねらいました。辛うじて駅名が読めます。

※2021年09月撮影

駅舎側の上り名古屋方面単式3番ホームから構内跨線橋で下り島式ホームに渡りました。筆者がホームに出たら、EF64 1049に引かれた貨物列車が2番線に到着、しばらくの間停まっていました。3番ホームの東側に使われていない引き込み線があります。

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)