門司港駅は九州鉄道の起点として1891年(明治24年)に開設されました。当時は門司駅でした。

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旧駅名標

※筆者撮影

1901年(明治34年)には関門連絡船運航が始まり多くの旅客がこの駅を利用しました。

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関門連絡船通路跡

※筆者撮影

現在の駅舎は1914年(大正3年)に作られた2代目、ドイツ人技師によって監修されたネオ・ルネッサンス様式の木造建築です。

1942年(昭和17年)に開通した関門トンネルが接続する大里駅が門司駅に改称されたため、駅名が門司港となりました。1988年(昭和63年)には駅舎としては初めて国の重要文化財に指定されています。


※筆者撮影

さらに2007年(平成19年)には近代化遺産にも認定されました。


※筆者撮影

しかしシロアリ被害や老朽化により国、福岡県、北九州市、JR九州が協議して2012年(平成24年)から本格的な保存修理工事を始めました。当初は2017年(平成29年)末の工事完了が予定されていましたが耐震補強工事などの実施で予定が延び、2018年(平成30年)秋頃に一階部分を元の駅として供用開始、二階を含めた全体の工事完了は2019年度(平成31年)と発表されました。

※画像はJR九州リリースより