※2021年12月撮影

トップ画像は、紀勢本線南部(みなべ)駅。

和歌山駅から普通列車に乗り御坊駅で乗り継いで100分ほどで南部駅です。特急「くろしお」に乗っても70分かかります。紀勢本線の名古屋側亀山駅から新宮駅を経ると普通列車で5時間半くらいかかります。

撮り忘れた駅に行くには、何よりも「鉄道旅を楽しむ気持ち」が大前提です。幸い紀勢本線の車窓は美しい海も見えるのでノンビリ楽しめます。

駅前はロータリーになっています。右に路線バスの停留所。

※2021年12月撮影

南部駅は、1931年(昭和6年)開業。駅舎は開業時からのものです。1959年(昭和34年)紀勢本線が全通、紀勢本線の所属駅になりました。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化で駅はJR西日本に継承されます。2021年(令和3年)3月、みどりの窓口が営業終了、終日無人駅になりました。

木造駅舎は、和歌山駅方面の1番ホームに面しています。島式ホームには構内跨線橋で渡りました。筆者の膝の痛みはサプリメントが効いたのかかなり良くなっているのですが左の足首、アキレス腱の辺りが痛くて歩き難い状態。加齢と運動不足が原因。困ったもんです。それでも2021年12月の木造駅舎撮影では38駅に行き、そのうち30駅以上にバリアフリーのエレベーターなど無かったので足を引きずりながら跨線橋を往復しました。

北西側から駅舎。駅には「みなべ町青少年センター」が入っています。列車が着いて学生さんたちが降りてくるとセンターの方が駅舎前に立って一人一人に声をかけていました。

※2021年12月撮影

南東側、駅舎の右にトイレがあります。

※2021年12月撮影

駅出入口。青少年センターの方がここに立って出てくる学生さんたちに声をかけていました。ほとんどが顔見知りの様で、親しげに最近の様子など言葉を交わしていたのが印象的でした。

※2021年12月撮影

出入口の横に新聞少年の銅像があります。裏側に寄贈者南部川村出身永井熊七さんの言葉が記されていました。昭和38年(1963年)に地元の青少年が真面目に勉学に励み立派な社会人になることを願って建てられたものです。

※2021年12月撮影

駅舎内待合室の壁面には「Ume Girl」や人魚などの繊細なモノクロ線画のイラストレーションが描かれていて、個人的にはとても魅力を感じました。

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影させていただいています。

(写真・文章/住田至朗)