※2021年12月撮影

トップ画像は、成田線我孫子支線安食(あじき)駅。駅前は東に広がるロータリーが整備されています。駅には階段で上がります。

千葉エリアには、興味深い駅名がいくつも有ります。四街道駅、酒々井駅、求名駅、干潟駅、八街(やちまた)駅などですが、この安食駅も最初に駅名標を見た時から強い印象を受けました。

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駅名の元になったのは江戸時代から続く安食村です。明治の町村制施行で近隣の村と合併して境村大字安食になりました。1892年(明治25年)境村が安食町に改称。駅が開業した1901年(明治34年)は安食町でした。1955年(昭和30年)布鎌村と合併して栄町が発足し栄町安食になっています。

余談ですが、この安食村の小字に難読地名がいくつもありました。皀前(さいかちまえ)、糖谷(ぐみざく)、田中(たっちゅう)は筆者には読めません。

駅舎出入口。建物財産標などは見つけられませんでした。建築時期は不明ですが、開業時の駅舎ではないようです。

※2021年12月撮影

駅舎を東側から。手前は増築された様に見えます。

※2021年12月撮影

瓦屋根の部分が駅舎本屋と思われます。

※2021年12月撮影

出入口にはこの様な軒が出ています。

※2021年12月撮影

西側。ホーム側の上屋が伸びています。

※2021年12月撮影

駅舎の妻壁はオリジナルっぽい雰囲気です。

※2021年12月撮影

駅舎横から駅前ロータリーを見ています。広い!

※2021年12月撮影

駅出入口から見た正面。千葉県道18号線「成田安食線」が成田線に並行しています。

※2021年12月撮影

安食駅は、1901年(明治34年)成田鉄道が開業。国有化を経て1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR東日本の駅になっています。有人駅ですが窓口営業時間は、9:20~12:00、13:00~16:10と掲示されていました。

出入口の脇に懐かしい水飲み台。残念ながら使われていない様です。

※2021年12月撮影

安食駅の撮影を終えて、一旦成田駅まで戻ろうと思って下りホームに行こうと構内跨線橋に行ったらロープで閉鎖され「安食駅 ありがとうございます」という札が下がっていました。

改札に戻って駅時刻表を見ました。朝と夜の一部列車を除いて成田方面も駅舎側の2番のりば発着でした。

成田駅から三浦半島に帰りました。成田駅から2時間7分、坐って帰ることができました。

※タイトルは『木造駅舎』となっていますが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎だけをとりあげているワケではございません。あくまでも筆者が好感を抱いた駅舎を恣意的に選ばせていただいています。外観が明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎カタログ】のまま進行いたします。悪しからずご了承ください。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)