JR西日本は山陽線 福山~徳山、可部線、呉線で、1月26日から車両側面カメラとモニタ映像によるワンマン運行を試験・検証する。

227系0番台に取り付けるカメラは、乗務員ドア上など車両の側面四隅に4台を設置。進行方向前方の左右カメラが、側面後方の乗降ドアまわりをとらえる。

そのカメラがとらえた映像は、運転台上部にある2面のモニターに映し出されるイメージ。

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これでドア扱いを兼務する運転士は、目視のほか、モニターをチェックしてドア開閉ができるようになる。

呉線は、三原~広駅のほぼすべての列車でワンマン運転を実施中。山陽線や可部線では、車掌が乗務しての運行も続けている。

現行のワンマン運転は、ワンマンミラー、ホームカメラなどの地上設備を使って実施していた。

今回の試験では、これらの地上設備のシンプル化をめざし、ワンマン運転に関する地上設備の削減にむけ、車両側面カメラを用いたワンマン方式の適用可能性を検証していく。

また、今回の車両側面カメラがとらえた映像は、現行のホームカメラと同じく、発車時のホーム上安全確認を実施するために撮影することを目的とし、特定の個人を識別するものではないという。

これに先んじて、JR東日本は、房総ローカル線むけE131系などに、同様のワンマン運転対応乗降確認カメラを搭載。乗務員は運転台から乗客の乗降を確認できるようにした。

◆列車運行体系が変わる房総2021、木更津と上総一ノ宮の先でE131系が半島南端を直通する“布石”
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