長崎の街を5路線11.5kmの線路でゆっくりと結ぶ路面電車、長崎電気軌道。

この長崎電気軌道にことし3月、11年ぶりの新型車両 6000形が走り出す。

ヘッドライトまわりがどこかフリーゲージトレイン第二次試験車両GCT01にも似ている感じのこの 6000形。長崎電気軌道にとっては最近の新車トレンドとは違う面もある。

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最もインパクトがあるのは、都電荒川線車両などと同様の単車(1両単位)を採用したこと。これまで5000形(2011年~)・3000形(2003年~)は、連接車(3連)だった。

この連接車をやめ、1800形(2000年~)、1700形(1999年~)、1500形(1993年~)などと同様、単車で新造する。

こうした単車を選んだ理由のひとつに、コストがある。

それぞれの製造費は、連接車5000形が2億3700万円(国7900万円+長崎市3890万円 補助)、連接車3000形は2億2000万円(国5500万円+長崎市5500万円 補助)。

これに対し、単車の新型6000形は1億9500万円(国6500万円+長崎市3250万円 補助)。3形式ともに国と市でほぼその半額を補助している。

製造はこれまで同様、アルナ車両か?

また、長崎電気軌道の車両は、1980年代からほぼすべての形式が、アルナ車両でつくっている。

アルナ車両は、大阪府摂津市にある鉄道車両メーカーで、阪急阪神ホールディングスグループの一員。

アルナ車両の超低床車「リトルダンサー」シリーズなどは、他社製の台車を履くのが主流で、1990年代から自社で台車をつくっていないといわれるなか、長崎電気軌道はこんなことも伝えていた。

「6000形は、車両メーカーによる台車の製作もコスト削減につながっている」

―――気になる、長崎電気軌道 新型6000形の車両メーカー。従来どおりアルナ車両がつくるとしたら、アルナ製の台車が復活するということか。それとも……!?

◆長崎電気軌道、新型「6000形」を3月導入
https://tetsudo-ch.com/12149573.html