新型通勤車両「315系」(写真左)と、このほど引退した「211系0番台」(写真右)

JR東海の211系0番台K52編成・K51編成が運用を離脱し、3月7日(月)西浜松へ向かった。廃車回送と見られる。

引退した211系0番台は、JR東海が国鉄から継承した車両のうち最後に残ったもの。新型通勤車両「315系」の登場に伴い3月中に引退すると発表されており、3月からは惜別編成札を掲出して運行していた。同社が保有する211系は、他にも会社発足後に新製した5000番台・6000番台が残っているが、これらもいずれ315系に置き換えられる。

2021年11月時点のJR東海保有車両。211系だけでなく213系、311系も315系に置き換えられる。中央本線名古屋駅~中津川駅間は、特急車両を除き、2023年度中に315系に統一される(画像:JR東海)

世代交代の波は在来線の通勤型車両だけでなく、特急型車両にも。2022年7月には、ハイブリッド方式の特急車両「HC85系」もデビューする。特急「ひだ」や「南紀」で活躍してきた「キハ85系」を置き換えるため、量産車64両を新製(試験走行車4両も量産車仕様に改造)し、順次投入していく。

2022年7月にデビューするHC85系 写真は試験走行車