「駅からハイキング」スタート地点となる品川駅(筆者撮影)

春の気配が日増しに濃くなる日本列島。鉄道会社のハイキング・ウォーキングイベントは、これからゴールデンウィークまでが、もっとも快適なシーズンだ。コロナの感染拡大防止に向け、日程に幅を持たせて開催するのがトレンドになっている。

JR東日本は2022年3月24~30日の1週間、ウオーキングイベント「品川駅開業150周年!品川エリア今昔探訪」を開催する。このうち3月27日は西武鉄道とのコラボレーション企画で、JRの「駅からハイキング」に西武の「ウォーキング&ハイキング」を兼ねて実施する。2020年12月にまとまった、JR東日本と西武ホールディングス(HD)の包括的連携の一環。

品川はJR駅だが、近隣には西武系プリンスホテルがあり、コラボイベントは西武沿線からの参加者が期待できるなど、両社にメリットがある。JR品川駅からグランドプリンスホテル高輪、覚林寺(清正公)、仙台坂、ザ・プリンス パークタワー東京、亀塚公園、高輪大木戸跡などを経由してJR高輪ゲートウェイ駅にゴールする約9キロの行程。所要約3時間。都心の庭園、歴史ある寺や坂をめぐり、時の流れに思いをはせる趣向だ。

ADVERTISEMENT

首都圏の私鉄では、新京成電鉄が「新京成沿線健康ハイキング」を定例開催する。83回目の今回は、上本郷駅をスタート、常盤平駅をゴールに、千葉県松戸市内のスポットを訪れる約10.5キロのコースを設定する。

新京成の沿線健康ハイキングのコースに組まれる「さくら通り」=イメージ(画像:新京成電鉄)

期間は2022年3月17日~4月24日とたっぷり取り、桜の開花シーズンなどにあわせて自由に散策日を決められる。JR、西武、新京成の各社とも、スタート時に受付を済ませるとゴールで特典を受けられる。

記事:上里夏生