2代目「伊予灘ものがたり」車両1号車(2022年3月 報道公開時撮影)

年度替わり、鉄道業界にも大きなニュースが続く。まずは大きなトピックスとして新たに運行を開始した車両から。2022年4月2日(土)、2代目「伊予灘ものがたり」が「大洲編」でデビューを果たした。その前日には初代車両と新車両を並べて見学できる特別ツアーも行われている。

2代目車両はキハ185系を改造した3両編成で運転。車内レイアウトは初代車両を継承しており、これまでの「伊予灘ものがたり」の持ち味を生かしつつグレードアップを図った。3号車には定員8名の個室を設定しており、ラグジュアリーな空間を楽しむこともできる。

伊豆急行「3000系」お披露目

伊豆急3000系車両

伊豆急行では4月1日(金)、3日(日)と続けて「3000系」アロハ電車を公開した。JR東日本の房総地区で通勤型として運行していた209系を改造し、伊豆急らしい青と赤の二色にラッピングした。3日にはヘッドマークのお披露目も。

車内の扉には沿線の観光地を紹介する装飾を施し、209系時代の活躍や伊豆急の特産品を紹介する掲示物で彩る。伊豆急「3000系」アロハ電車は月末30日にデビュー予定。

313系8000番台が御殿場線に

鉄道ファン的に面白いニュースとしては、JR東海の313系8000番台に新たな動きが見られた。2022年4月2日に御殿場線に入線した。JR東日本車両や小田急のロマンスカーと顔合わせする瞬間も。

3月5日(土)に315系がデビューし、余剰となった313系が転属。313系8000番台が静岡支社管内にやってきたことは鉄道ファンの間でも話題になっていた。

セノハチの補機・EF67 105のラストラン

新たに登場する車両もあれば去る車両も。年度末の引退のニュース。JR貨物は3月29日、広島車両所所属EF67形(EF67 105)が広島貨物ターミナル駅~西条駅間でラストランを行ったことをTwitter上で発表した。

JR山陽線の瀬野~八本松駅間は「セノハチ」と呼ばれ、20パーミル以上の勾配が続く難所。もみじ色をしたEF67形は長年活躍を続けてきたが、老朽化により引退することに。

富山地鉄がダイヤ改正発表

少し離れた北陸方面では、富山地鉄が2022年4月15日にダイヤ改正を実施すると発表した。新型コロナウイルスの影響により、昨年の改正で大幅に削減された特急列車については、最後に残っていた宇奈月温泉9時発を取りやめる。

優等列車の設定もほぼなくなり、5時23分 電鉄富山発の快速急行と、平日6時42分 宇奈月温泉発の急行のみに。富山地鉄では2022年2月19日に元西武10000系(NRA)の20020形をデビューさせたばかりだったが、あまり特急運用に就くことなく、普通列車として走ることになりそうだ。

Twitterの公式アカウント「富山地鉄アテンダント」によれば、「観光客が戻ってきたら臨時列車として特急が復活する可能性はある」とのこと。