関西鉄道事業者7社が特別協力し、「鉄道技術展 大阪」が5月25~27日、インテックス大阪(4・5号館)で開催される。大阪で開催されるのは初めて。

「鉄道技術展」は、鉄道・交通システムやインフラ技術、施設、電力、輸送、運行管理、車両、インテリア、旅客サービス関連他あらゆる鉄道分野の技術が横断的に会する総合見本市として、2010年から幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催してきた。

今回の「鉄道技術展・大阪」(Mass-Trans Innovation Japan Osaka 2022)は、西日本方面でも製品、情報を紹介したいという多くの企業の声に応えるべく開催。これまで千葉・幕張メッセまで足を延ばすことができなかった西日本方面の鉄道事業者をはじめとする関係者たちにとっても、新しい情報を入手する絶好の機会に。

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今回は、JR西日本・Osaka Metro・近畿日本鉄道・南海電鉄・京阪電鉄・阪急電鉄・阪神電鉄の7社が特別協力。出展数は268社・団体(554小間)。

入場料は2,000円(ただし招待券持参者・インターネットからの事前登録者は無料)。

基調講演や特別講演も開催

また、鉄道技術展 大阪では、基調講演や特別講演も開催。

<基調講演>

国土交通省 奥田薫 大臣官房技術審議官

<特別講演/アフターコロナを見据えた鉄道事業者の攻めの戦略>

◆「めざす未来に向けた JR 西日本グループの技術戦略」
西日本旅客鉄道株式会社 代表取締役副社長兼執行役員 緒方文人 鉄道本部長
人口減少、自然災害の激甚化、ユーザーの行動変容等、経営環境が大きく変化していくなか、JR西日本グループでは「技術による変革」により、持続的に価値を提供し続けるための事業構造改革、新たな価値を創造し変化対応力を高める企業改革を推進。本講演では、めざす未来に向けたJR西日本グループの技術戦略を紹介。

◆「次世代の鉄道と沿線まちづくり」
阪急電鉄 専務取締役 上村正美 都市交通事業本部長
公共交通による移動需要が減少するなか、鉄道は新たな変革が求められているが、デジタル化や MaaS など新しい概念への挑戦が不可欠。いっぽう、SDGs を目指した持続可能な社会の実現の観点から、鉄道を中心としたまちづくりは一層重要に。本講演では、沿線と連携し、魅力ある鉄道・まちづくりをめざしていくための戦略を語る。

◆「選ばれる近鉄」に向けた戦略・取り組み
近畿日本鉄道 取締役常務執行役員 安東隆昭 鉄道本部副本部長
沿線人口減少、少子高齢化の進行および新しい行動様式の定着による通勤需要減少を踏まえ、同社は「乗りたい」「住みたい」と選んでいただくためにさまざまな施策を推進。本講演では、単なる移動手段としての鉄道ではなく、乗ること自体が楽しみとなる「新しい鉄道の旅」の提供など、「選ばれる近鉄」の実現に向けた戦略および技術面の具体的な取り組み事例について紹介。

◆「大阪ならではの都市型 MaaS の構築」
大阪市高速電気軌道(Osaka Metro) 常務取締役 堀元治 交通事業本部長
Osaka Metroでは、「交通を核にした生活まちづくり」の実現のため、「都市型 MaaS 構想」の下、鉄道やバス、オンデマンドバスなどさまざまな移動手段をつなぎ、圧倒的に便利で快適な交通網を整備するとともに、さまざまな企業・組織との連携により、新たな移動価値やサービスの提供をめざしている。本講演では、Osaka Metro が考える「都市型 MaaS 構想」と具体的な取り組みを紹介。

◆第8回レイルウェイ・デザイナーズイブニング
心地よさをデザインする ― 鉄道と織物 ―
総合司会:久野 知美氏(ホリプロ)
《第1部》
キーノートスピーチ:近畿車輛 南井健治 上席執行役員
プレゼンテーション:龍村美術織物 龍村旻 代表取締役会長/住江織物 車両内装資材事業部 車両開発部 デザイングループ 島津邦康 部長
総括:月影デザインコンサルティング 山田晃三 代表
《第2部》
鉄道車両デザイン研究会(RDA)
プレゼンテーション:日本鉄道車輌工業会
《第3部》
情報交流会