ホーム階デザインイメージ

大阪港トランスポートシステムは2022年4月27日(水)、「(仮称)夢洲駅」内部の基本デザインを決定したと発表した。

デザインコンセプトは「動きで魅せるいのちの多様性」「日本の技術と文化を紡ぐ未来」「新しい移動のカタチ 挑戦する夢洲」の3つの思いを込めた「移世界劇場 動く(いきる)=移動の魅力を発信する駅」とし、5つの空間演出の手法をもとに「移動の魅力」を発信する。

ホーム階は軌道部を黒く塗装し、天井は日本の運行ダイヤ図を伝統的な「折り紙」で表現するデザインとした。折り紙天井の素材には、メンテナンスが容易でリサイクルが可能なアルミを使う。また、ホーム中央には門型の照明を配置し、光のゲートをくぐりエスカレータ・階段へと進む移動体験を演出する。

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コンコース階は2種類の形状の折り紙天井を組み合わせて構成する。片側には60メートル×3メートルの大型サイネージを設置し、万博開催前・開催中・開催後の3フェーズに対応したコンテンツを展開。床には滑りにくい磁器質タイルを用い、中央部から壁に向かって次第に色が濃くなるグラデーションで天井を引き立てるデザインとした。

コンコース階デザインイメージ

改札前広場は折り紙天井を半円上につなぎ、広がりを表現。改札上部には状況に応じたサインを表示し、遠くから視認できる可変サインを組み込んだゲートを設置する。

改札前広場デザインイメージ(万博開催時)

大阪港トランスポートシステムは北港テクノポート線(コスモスクエア~夢洲)のインフラ外部の整備を担う。「(仮称)夢洲駅」は国際物流拠点にして、2025大阪・関西万博や大阪IRをはじめとする国際観光拠点の玄関口となることから、「内外からの多くの来訪者を迎える玄関口としてふさわしい駅デザイン」を検討するため、同社は昨年10月に「夢洲駅デザイン委員会」を設置し検討を続けてきた。

設計は大阪市高速電気軌道・安井建築設計事務所。今後は本デザインを(仮称)夢洲駅内部の建築実施設計に反映し、着工に必要な手続きを進めていく。

(画像は大阪港トランスポートシステムのリリースから)