蒸気機関車の「トーマス」が大井川鐵道を走る――アジアでは初の試みとして、2014年から始まった「DAY OUT WITH THOMAS」も9年目を迎えます。

例年は初夏から始まるイベントでしたが、「DAY OUT WITH THOMAS 2022」の開催期間は2022年4月29日(金・祝)から9月25日(日)まで。大井川鐵道によれば、かねてより「もっと早い時期から開催してほしい」という声が多く、またコロナ禍で旅行の機会も限られるなか、イベント期間を延ばすことでなるべく多くの方に乗車機会を提供したい思いもあり、初めてGWからの開催に踏み切ったそうです。

期間中は、新金谷~千頭駅間(約37.2キロ)を「きかんしゃトーマス号」が運行するほか、ツアー形式での「2かいだてのバスのバルジー」運行、フリンが待つ「きかんしゃトーマス号の整備工場」(車両整備工場)特別公開など、様々な催しが予定されています。

また8月19日(金)からは、新キャラクターの「きかんしゃトビー号」も登場します。運行区間は大井川鐵道井川線「千頭~奥泉駅間」で、「きかんしゃトーマス号」運転日に1日3便の運転を予定しています。本イベントにきかんしゃトーマスの新しい仲間が加わるのは2年ぶり、鉄道を走るキャラクターとしては約7年ぶり。井川線を走るきかんしゃトーマスのキャラクターは今回が初めてです。

一般公開に先駆け、4月28日(木)にはプレス向けのイベントも開催されました。新金谷駅で開会式が行われたほか、地元・五和幼稚園の園児たち56名が乗り込んだプレスデー列車が新金谷駅~千頭駅間を運行しました。

「きかんしゃトーマス号」客車内の装飾
新金谷駅前「プラザロコ」などで販売するランチボックス
車内販売でしか買えない商品も

走行中は、トーマスによる沿線や到着駅のアナウンスも行われ、車内は大盛り上がり。「バスのバーティー」も「きかんしゃトーマス号」と並走してくれたため、窓外に広がる大井川や沿線の豊かな緑に目を向けると、合間を縫うように走る真っ赤なバーティ―と出会えるという素敵なサプライズも。

千頭駅到着後、転車台で向きを変えるトーマス
千頭駅ではトーマス・ジェームス・ヒロ・パーシーが並びました
音戯の里を走るバスのバーティ―

素敵な催しが盛りだくさんの「DAY OUT WITH THOMAS 2022」ですが、「きかんしゃトーマス号」の予約状況はまだ空きがある模様。コロナ禍ということもあり、ぎりぎりまで旅行の判断を保留されている方も多いようです。もしご興味のある方は、大井川鐵道のホームページなどから予約状況をご確認ください。

記事:一橋正浩

(c)2022 Gullane(Thomas)Limited.