3編成30両増備される西武40000系車両

西武鉄道は12日、2022年度鉄道事業設備投資計画を発表した。

40000系車両3編成(30両)の増備や列車無線のアナログ方式→デジタル方式への更新が注目を集める。一方で、池袋駅・豊島園駅のリニューアルや「次世代新宿線」へ向けた投資も見逃せない。

池袋駅・豊島園駅のリニューアルは2022年3月に詳細が発表されている。「としまえん」跡地に2023年オープン予定の「スタジオツアー東京‐メイキングオブハリー・ポッター」にあわせ、池袋駅は1・2番ホームを「キングスクロス駅」を彷彿とする意匠に、そして豊島園駅はホームを改修するだけでなく駅舎の新築も行う。

豊島園駅ホームイメージ 「ホグズミード駅」を彷彿とさせる赤を基調としたデザイン

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新宿線関係では、中井~野方駅間連続立体交差事業(地下化)や東村山駅付近連続立体交差事業(高架化)を引き続き進める。前者では踏切が7カ所、後者では5カ所除却され、鉄道により分断されていた地域の一体化や交通渋滞の解消などが見込まれる。

2021年に都市計画決定された井荻~西武柳沢駅間(高架化)や、2016年3月に東京都により新規に着工を準備する区間として社会資本総合整備計画に位置付けられた野方~井荻駅間も、連続立体交差事業の早期事業化に向け準備を進めていく。

また昨年新宿区によって都市計画決定された「新宿サブナード」「メトロプロムナード」を結ぶ新しい地下通路についても、早期実現に向け具体的な検討や関係者との協議を進めるという。

西武新宿駅 新たな地下通路整備(位置図)

実現すれば西武新宿駅からJR線・東京メトロ丸ノ内線との乗換利便性や駅とまちの回遊性が向上する。西武鉄道はこれらの新宿線に関する整備計画への投資を「次世代新宿線へ向けた投資」と位置づける。

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(※画像:西武鉄道)