6月11日は千葉の東京湾側を行く内房線がにぎわった。

鉄道好きがこの日、沿線でカメラを持って狙っていたのは、“急行うち房”ヘッドマークを掲げた「房総西線客車列車の旅」ツアー団体臨時列車。

編成は、DE10形ディーゼル機関車1704号機+12系客車5両。

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ぐんま車両センター(高崎車両センター)所属の機関車・客車で、DE10 1704 は所属区名札に群馬の「群」を表示。館山駅留置線ではそこに千葉機関区の「千」という札を入れて展示された。

今回、注目したいのは、このけん引機。DE10 1704 は、川崎重工で落成し1974(昭和49)年に稲沢第一機関区(愛知県)に配置。

翌年には石北線 北見機関区(北海道)へと移り、約10年間を北海道で過ごし、国鉄分割民営化後はJR東日本のくるまとして生きる。

北海道で活躍できたのは、この DE10 1704 が極寒でも走れるA寒地仕様だったから。当時は、旋回窓や耐雪ブレーキ、スノープラウなどがついていた。

JR東日本になってからは、田端運転所、宇都宮運転所、高崎車両センター高崎支所と渡った DE10 1704。

画像は11年前、総武線支線 越中島貨物線を行く姿で、旋回窓やスノープラウなどはすでに撤去されていたけど、北海道の機関車についていたタブレットキャッチャーがいまも外されずに残っていたりする。

◆鉄道の後進県 千葉で遅れて開通した内房線、急行 みさき なぎさ という壮大な列車が走っていた時代
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