いまが旬の野菜の名がつく地下鉄駅、いま採れないし地下でもないし…

2022.06.13

ヘッドライトに照らされてひかる二条のレール。その脇に浮かび上がる第三軌条のサードレール。

ここは東京メトロ丸ノ内線。ヘッドライトを灯す電車は池袋行き。右のテールライトをつける電車は車庫へと入っていくところ。

遠くにみえる車庫は、東京メトロ 中野検車区 小石川分室(車両工事所小石川CR)。小石川車両基地と呼ばれるエリア。

茗荷谷駅の南側にある道路橋から夜の小石川車両基地をながめている。

この茗荷谷駅の「みょうがだに」という名は、小石川台地と小日向台地との間に谷をつくっていた茗荷谷という地名からとったもの。

茗荷谷という地名の由来は、このあたりでは古くから茗荷(みょうが)の畑が多くあったことからといわれている。

そこで気になるのは、この「みょうが」という野菜

茗荷(みょうが)は、ショウガ科・ショウガ属の野菜で、英語表記は「Japanese ginger」。

生姜(しょうが)などと同じく、花も茎も香味野菜として日本では古くから親しまれ、食用に栽培しているのは日本だけ。日本でしか食べれない野菜のひとつといわれている。

6月から10月すぎまでに収穫され、いまはこの「夏みょうが」が旬。

生産量日本一の県は、高知県。なんと国内の約9割が、高知産という。

そんな「みょうが」の名がついた茗荷谷では、もうほとんど栽培されてないうえに、1966(昭和41)年には茗荷谷町という地名も消えてしまった。

―――いまが旬の夏みょうがを包丁で切りながら思う。地名も収穫もない地下鉄駅、茗荷谷駅。いま採れないし地下でもないし…。


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