景勝スポットを走る「SLパレオエクスプレス」=イメージ=(写真:秩父鉄道)

3年ぶりで移動環境に制限のない今夏、鉄道各社は沿線とタイアップしたイベントで利用促進に力を入れる。〝東京から一番近いSL〟がキャッチフレーズの埼玉県の秩父鉄道は、2022年7月2、3日の週末2日間、人気の「SLパレオエクスプレス」を、沿線とのタイアップ列車として運行する。

7月2日は東側起終点の羽生駅がある、羽生市の冠列車「SL羽生うまいもん号」、翌7月3日は、長瀞町の酒造メーカー・長瀞蔵が協力する「SL長瀞蔵号」として運行する。SLが各日、特製ヘッドマークを付けるのが、鉄道ファン目線での注目ポイント。乗客には、それぞれ特別記念乗車証がプレゼントされる。

羽生の名産品をあしらった「うまいもん号」のヘッドマーク=イメージ=(画像:秩父鉄道)

羽生市は農業が盛んで、埼玉県内有数の米どころ。SL羽生うまいもん号の行きの車内では、同市に関するクイズ大会を開催。正解者に地元産グミを進呈する。車内販売するのは「あげもち」「チーズボール」「朝採れきゅうり」など。地元の主婦や農家が特産品を用意する。

「SL長瀞蔵号」は、江戸時代創業で「THE SAITAMA ORIGINAL」の日本酒を生産する長瀞蔵のオリジナル日本酒を車内販売。試飲会も予定する。SLは、事前予約制の全席指定席で運行。予約方法などは秩父鉄道のホームページで案内する。

記事:上里夏生