どうしてもほしいクルマが下関にあることを知り、関東までどう輸送するかに悩む、ただただ機会損失だけの1時間を過ごして、鉄道好き中高年なら思い出すのが、車運車というかつて存在した貨車。

自動車メーカーから販売拠点ターミナル、輸出港などへと運ぶ役を担った自動車輸送用貨車(車運車)の代表的存在が、1960年代から登場した国鉄ク5000形貨車。

国鉄ク5000形貨車は、上下2層の自動車積載フロアをもち、2階フロアは積み下ろし用のスロープでクルマが自走で入出する。たいていの乗用車が、1階に4台、2階に4台と1両に8台積めた。

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こうしたク5000も、自動車運搬船や自動車輸送トラック(キャリアカー)の出現や、需要と供給のトレンドに流されて1980~1990年代に消滅。

国内では姿を消したこうした車運車は、ドイツなどでは現役

ドイツ シュトゥットガルトに本社を置くポルシェAGは、2018年1月1日から、完成車をコーンヴェストハイムとライプツィヒの積込み駅から鉄道で輸送。

「これにより物流業務による年間CO2排出量を3%削減。気候に有害なCO2の発生を6000トン以上低減する」という。

コロナ収束の兆しによる消費者マインドからか、中古車相場も値上がり傾向。鉄道好きとしては、SDGs時代の新たな自動車輸送手段として、またク5000の後継モデルのような貨車が出現してほしいとも思ってしまう。

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