最後の一粒までちゃんと食べるのよ。

最後の一粒、日本の食卓では、そんな風にいうのかもしれません。でも…。

最初の一粒もない子が、世界にはたくさんいるのです。

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紛争や気候変動などのために、10人に1人が飢餓に陥っています。

あなたの支援した一食から、未来は少しずつ変わります。

―――国連WFP協会のテレビCMやラジオCM(ACジャパン)でこう語っているのは、実は女優の杏(画像右)。

女優 杏、国連WFPの親善大使に就任

災害や紛争時の緊急支援、栄養状態の改善、学校給食の提供などを活動の柱に120以上の国と地域で活動し、2020年にはノーベル平和賞を受賞。飢餓をなくすことを使命に活動する、世界最大の人道支援機関で国連唯一の食料支援機関―――WFP国連世界食糧計画(国連WFP)。

この国連WFPの日本国内公式支援窓口である国連WFP協会は、女優 杏を親善大使に起用。7月14日にはホテルニューオータニで就任式を開き、WFP国連世界食糧計画(国連WFP)日本事務所 焼家直絵 代表(画像左)らが登壇した。

国連WFP 焼家直絵 代表は冒頭、「世界には、すべての人たちをまかなう食料があるにもかかわらず、紛争、気候危機、新型コロナウイルス感染症、価格の高騰などによって、飢餓が深刻化しています」と伝え、こう続けた。

「紛争は世界の飢餓と食料不安のおもな原因です。現在2億8300万人が深刻な飢餓に直面し、4500万人は飢きんの瀬戸際にあります。国際社会は新たな紛争によりさらに多くの人が飢餓に陥るのを見過ごすことはできません」

「食料が紛争の武器に使われているという現状に立ち向かい、飢餓撲滅をめざし、国連WFPは活動を続けていきます」

また国連WFPの親善大使に就任した杏は、「きょうこの場に立ち、より一層気が引き締まりました。何か少しでもよりよい未来をつくっていくために、わたしに何ができるのか、さまざまな活動を通して考えていきたいです。そして、わたしたちにも何かができるということを伝えていきたい」と語った。

「わたしたちに生き抜く可能性を与えてくれたことに感謝している」


(C)国連WFP

また、記者会見内では、モルドバとの中継をつなぎ、紛争中のウクライナから避難し、キシナウの受け入れセンターで国連WFPの支援を受けているウクライナ人女性が現地の状況を伝えた。

国連WFPは、日本政府の支援を受け、モルドバの受け入れセンターで、2月下旬に勃発したウクライナでの戦争から避難してきた人びとへ、温かい食事を提供。彼女は、「わたしたちに生き抜く可能性を与えてくれたことに感謝している」と伝え、国連WFPのさらなる支援に期待した。

「最初の一粒もない国」がある事実を伝えるCM(https://www.ad-c.or.jp/campaign/support/support_04.html)で、世界の飢餓問題を知る

国連WFP協会が、今回のテレビCMとラジオCM(ACジャパン)で伝えたいことは、こんな想いだ。

「温かくておいしいものを不自由なく食べることができる日本。『最後の一粒までちゃんと食べなさい』という言葉は、一度は聞いたことやいったことがあるのではないでしょうか」

「しかしそのいっぽうで、気候変動や紛争などにより10人に1人が飢餓に苦しみ、『最初の一粒』も手に入らない子どもが世界にたくさんいます」

「日本人の食を大切にする気持ちを伝えながら、『最初の一粒もない国』がある事実を伝えることで、世界の飢餓問題への興味関心を喚起する内容です。ナレーションは女優の杏さんが担当し、力強く優しさのこもった声で世界の現状を伝えています」

この新CMの声を担当する杏は、「短い言葉で伝えるなかで、最初は役目の重さもあって緊張した。ナレーション録りを重ねていくうちに、感情を入れすぎても伝わらなければ意味がないということも実感した」という。

―――国連WFPを支援する認定NPOで国内公式支援窓口、国連WFP協会は、募金活動のほか、企業・団体との連携、広報を通じて、日本における支援の輪を広げていくという。そのさまざまな取り組みや支援の最新情報などは、公式サイトをチェックしてみて↓↓↓
https://ja.wfp.org/

(C)国連WFP