国交省は通勤通学時間帯における鉄道の混雑状況を把握するため、毎年混雑率を調査し、結果を公表しています。

2022年7月22日に発表された「令和3年度鉄道混雑率」によれば、三大都市圏主要区間の平均混雑率はそれぞれ、東京圏が108%、大阪圏が104%、名古屋圏が110%となりました。東京圏と大阪圏は前年度から1%、名古屋圏は6%上昇しました。コロナ禍が継続するなか、混雑率は「前年度に比してほぼ横ばい」(国交省)となっています。

調査対象となった区間の中で、最も混雑率が高いのは、日暮里・舎人ライナーの赤土小学校前 → 西日暮里 144%。2位は西鉄貝塚線 名島 → 貝塚 140%、3位 JR武蔵野線 東浦和 → 南浦和 137%、4位 JR埼京線 板橋 → 池袋 132%、同率4位 JR西日本 可部線 可部 → 広島 132%と続きます。

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数字の上では日暮里・舎人ライナーがワーストとなりますが、これは輸送力の小ささによるものと考えられます。同路線では新型車両「330形」を2022年6月25日より投入しており、オールロングシートで定員を増やし混雑緩和を図ります。

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(写真:うげい / PIXTA)