鉄道アプリの開発から、ホームの現場で「伝える技術」へ――。東急電鉄「東急線アプリ」を開発支援してきたアイリッジは4月20日、同社線のホームサイネージ向けコンテンツ開発の具体的な事例を発表しました。同サイネージ表示には、スマートフォン向けに提供してきた「駅間time」や「列車走行位置」などの機能や終着駅の天気情報(予報)なども盛り込み、3月30日から、武蔵小杉駅・二子玉川駅で稼働しています。

ホームサイネージとは、東急電鉄がホームに設置するデジタルサイネージの総称で、武蔵小杉駅ではホームドアに、二子玉川駅では待合室の外側に設置。その表示画面には、目的地までの直近の所要時間を表示する「駅間time」や「列車走行位置」、終着駅の天気や気温情報(予報)などが映し出されます。

「駅間time」では特急・急行・各駅停車の直近の所要時間を示すことで、より手軽に、目的に合った列車を選択できるようになりました。「こうした案内サービスは、スマートフォン向けに提供してきた情報をサイネージでも共有することで、スマートフォンの有無に関わらず、手軽で便利な列車選びの支援につながる」と同社。今回のサイネージへの応用は、スマートフォンアプリでの実績が評価されて実現しました。

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東急電鉄は「東急線アプリは累計ダウンロード数は40万。これまで、ユーザーの声を取り入れながらバージョンアップを重ね、特に『駅間time』や『列車走行位置』は『役立つ』といった声が多くありました。今回のホームサイネージへの応用は、スマートフォンがない利用者でも、こうした情報を活用してほしいという思いから実現。今後も、アプリやホームサイネージ、そのほか各種メディアを活用したコンテンツを拡充することで、利用者のさらなる利便性向上を目指します」と伝えています。