福井鉄道とヤマト運輸は、福井県越前市と池田町の間で客貨混載を8月8日から始めた。

ローカル線の路線網維持、物流の効率化など、地域住民の生活サービス向上が目的。

今回の客貨混載は、越前市と池田町を結ぶ路線バスを利用して宅急便を輸送。

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ヤマト運輸のセールスドライバー(SD)が、ヤマト運輸芝原センターで、池田町に配達する宅急便を路線バスに積み込む。

その後、路線バスは越前武生駅えちぜんたけふから乗客と荷物を乗せて運行。稲荷にて地域担当SDに荷物を引き渡す。

これにより、路線バスの路線網や、通学や通院など生活基盤を維持する。また、ヤマト運輸のSDが池田町に滞在できる時間が増え、池田町の集荷締め切り時間が16:30から17:00に変更されるなど、宅急便の利便性を向上。

福井鉄道は、路線バスの空きスペースを使って宅急便を輸送することで、路線網維持につながる新たな収入源を確保できる。

ヤマト運輸は、越前市にある宅急便センターから池田町までは、片道27kmの距離があり、40分ほどかかっていた。

集配車が往復して宅急便を輸送していたところを路線バスが輸送することで、運転時間の削減ができ、SDの負担軽減や生産性の向上、走行距離の削減はCO2排出量の削減につなげる。