あいの風とやま鉄道は、国鉄型413系ベースの観光列車を2019年春に走らせる。

列車名は 「一万三千尺物語」。英語名は「The Story of 13000 feet」。

標高3000mの立山連峰から深さ1000mにいたる富山湾の高低差4000mを尺で表現。また、日本アルプスを歌った「アルプス一万尺」とかけている。

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3両編成のうち、中間車の2号車を厨房車両に、1・3号車を客室車両として整備。

列車デザインは、標高3000mの立山連峰の美しい稜線と、深海1000mの富山湾を車体全体で表現。

オレンジ色の朝日によって色づく立山と富山湾をイメージし、高低差が生み出す富山の自然の恵みと雄大さを感じてほしいという思いが込められている。

客室は、旧国鉄車両413系の歴史的情緒と、富山独特の自然的風雅を調和させたデザイン。

歴史や自然のぬくもりを感じながら、食事や車窓を楽しめる仕立てに。

また、天井、テーブル等に富山県産のひみ里山杉を使用し、木と調和した落ち着いた空間に、富山湾を意識した青をアクセントとして使用。

1・3号車は客席車両で、山側には立山連峰を一望できる大型窓などを設置。

2号車は地酒などのドリンク提供やお土産販売などに対応したカウンターを置く。

また、ウォッシュレットタイプのトイレを設置し、無料Wi-Fiサービスも展開。客席数は50席。

ターゲットは、メインが中高年(50~60 代)の夫婦などのシニア層、サブが若い女性(20~30 代)のグループ。

運行ルートは、同社線区間内を1日2本運行(富山発着)。

富山駅→泊駅→富山駅、富山駅→高岡駅→黒部駅→富山駅という2ルート設定。途中、休憩のため、前者は魚津駅、後者は小杉駅に停車する。

年間運行日数は125日程度。土日祝日、夏休みなどを中心に運行。

同編成は今後、12月中旬まで改造工事を施工。12月に運行ダイヤや料理などの概要を発表する。