川崎市北部に、食の楽しみを追求できる新たなスポットが誕生します。老朽化が進んでいた川崎市中央卸売市場北部市場(川崎市宮前区)が、大規模な機能更新事業によって、グルメと文化の発信拠点「Kawasaki FOOD DESTINATION」として生まれ変わります。

このプロジェクトの中心となるのは、新鮮な食材が集まる市場と、美味しい体験が詰まった「フードパーク」。少し離れていても足を運びたくなるような、ワクワクする食の空間が創出されるようです。大和ハウス工業株式会社を代表企業とするグループが落札者に決定し、2037年3月までの完成を目指して、準備が進められています。

川崎に誕生!「ONEいちば」が提案する、新しい食の体験

川崎市中央卸売市場北部市場の機能更新事業は、単なる市場の建て替えでは無く、卸売市場と一般食品流通が一体となった日本初の新施設「ONEいちば」の誕生プロジェクトとして進められます。ここでは、新鮮で高品質な青果、水産物、花きなどが集まる市場機能施設に加え、加工・配送・流通機能も集約され、食のプロも認める最新の食品流通拠点となるといいます。さらに、この「ONEいちば」と連携して、一般の方々も気軽に食を楽しめる「フードパーク」が併設されることで、これまでの市場にはない、新しい食の体験を提供します。

心ときめく「フードパーク」で、食べる・学ぶ・繋がる喜びを

特に注目したいのが、食の魅力を最大限に発信する「フードパーク」です。ここでは、食の楽しさや食文化に触れる多様な機会が提供されます。例えば、「フレッシュエンタメマルシェ」では、旬の食材を使ったイベントやワークショップが開催され、新鮮な発見と感動を味わえるでしょう。また、「エンタメ性のあるフードホール」では、こだわりの食材を使った料理をカジュアルに楽しめ、友人や家族と賑やかな時間を過ごせます。さらに、「エデュテイメントフードラボ&フィールド」では、食育に関するプログラムや、料理教室なども開催される予定で、食べるだけでなく、食について深く学び、新たなコミュニティと繋がる喜びも体験できるはずです。日々の食卓を豊かにするヒントや、新しい食のトレンドに出会える、まさに「食のワンダーランド」となることが期待されます。

川崎北部市場機能更新事業 概要
事業名: 川崎市中央卸売市場北部市場機能更新事業
所在地: 川崎市宮前区水沢1-1-1
設計・建設期間: 契約締結日から令和19年(2037年)3月まで

今回の落札者となったのは、富山地方卸売市場の再整備を行うなどの実績がある大和ハウス工業を代表企業とする企業グループです。市場と連携した生活環境とにぎわいの創出を行うために、東急・東急モールズデベロップメントが構成員となり、他にも久米設計や国分グループ本社などそれぞれの分野で実績のある企業を協力会社として迎え入れプロジェクトが推進されます。

川崎市中央卸売市場北部市場の機能更新は、食生活に新たな彩りを与えるプロジェクトですが、オープンまでは時間がかかりそうです。この場所は、バスや自動車でのアクセスが主なアクセス手段なのですが、横浜市営地下鉄のあざみ野~新百合ヶ丘延伸の計画の進捗状況によっては、ひょっとすると歩いて20~30分程度の場所(少し距離は有りそうですね)に新駅が出来るという可能性はありそうです。
完成した際には、五感で食を感じるワクワクする体験ができそうですので、オープンを楽しみに待ちましょう。
(画像:川崎市の中央卸売市場北部市場機能更新事業の報道資料より)

鎌田啓吾
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