※2022年8月撮影

トップ画像、千葉寺(せんようじ)の壮麗な仁王門。駅から少し遠回り+寄り道をしたので20分ほどかかりました。

京成千原線の駅名は千葉寺(ちばでら)駅でしたがお寺は「せんようじ」です。

石段を上がり、仁王門をくぐります。

※2022年8月撮影

門の仁王さま、右が阿吽の阿形。

※2022年8月撮影

左が吽形。なかなか迫力があります。

※2022年8月撮影

大きなイチョウがあります。

※2022年8月撮影

千葉市教育委員会の「千葉市文化財 千葉寺境内」の案内がありました。内容は以下です。

「縁起では、和銅2年(709)東国巡錫中の行基(ぎょうき)が池田郷の地で千葉の青蓮(せいれん)に霊を感じ、丈六の十一面観音像を刻み、その話を聞かされた聖武天皇の勅命により堂舎を建立。(東方約1kmの観音塚と伝えられる)し、海上山歓喜院青蓮千葉寺(かいじょうさんかんぎいんしょうれんせんようじ)と称したという。永暦元年(1160)雷火で伽藍を消失し現在地に移転する。この頃より千葉氏の厚い信仰を受けるようになったと伝えられています。

昭和25・27年の発掘調査で、旧寺の境内は70間(約126m)四方であったと推定され、奈良時代の瓦が出土したことから永暦以前にすでに大伽藍がここにあったと考えられる。現本堂は昭和51年落成であるが、仁王門・鐘楼は天保12年(1841)の建築です。

寺は真言宗で、十一面観音を本尊とし、坂東33ヵ所観音札所の第29番で、巡礼者で賑わい、戻り鐘や千葉笑の奇習伝承を残し、境内には歴史上の記念碑も多く、本市の歴史上重要なところです。

平成10年3月 千葉市教育委員会」

天保12年建築の鐘楼。

※2022年8月撮影

本殿の手前、イチョウに立札があります。

※2022年8月撮影

「天然記念物 千葉寺大銀杏」という石碑と千葉県・千葉市教育委員会の案内があります。

※2022年8月撮影

案内の内容。

「千葉県指定天然記念物 千葉寺ノ公孫樹。昭和10年11月12日指定。

この大きなイチョウは、和銅2年(709)、僧行基がもたらしたものと伝える。樹高30m、目通り8mもあり、神奈川県鎌倉市の「鶴岡八幡宮のイチョウ」よりも大きい。樹勢旺盛で地上3mから枝を張り、乳柱がたれているがこれを煎じて飲むと母乳がよく出るようになると伝えている。〈後略〉 昭和55年3月 千葉県教育委員会 千葉市教育委員会」

石碑の上にたれている乳柱が分かります。

こちらは本堂。

※2022年8月撮影

文政年間(1818~1830年頃)建立の大師堂。

※2022年8月撮影

千葉寺境内拝観が続きます。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京成電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。