江の川の舟運と日本海の海運の要所として栄えた江津、いまゆっくり歩きたい三江線の島根時間

2022.09.22

ごごん、ごごんごごん、ごごん……。長く連続したトラス橋の美しい一直線を、キハ126系気動車が行く。

―――ここは島根県江津市。中国地方一の大河、江の川(ごうのかわ)に架かる、山陰線 郷川橋梁(ごうがわきょうりょう)。

みてのとおり、この郷川橋梁は、山陰線最長の鉄橋で、完成は大正9年。江の川に現存する橋梁として、最も古い橋梁といわれる。

まさに第一次世界大戦中の建設ということで、資材の高騰や、輸送用貨車・船舶の不足といった状況下で施工された長大橋梁で、橋脚はレンガから石積みへ、そしてコンクリート製へとつくりかえられた難工事を経ていまに至っている。

実はこの画面の右に、鈍く光っていた単線の線路があったのを、覚えてる?

そう。江の川に沿って島根と広島の山間を行く、三江線(江津~三次)

画像は三江線の起点、江津駅からクルマで1分、駅から1kmほど離れた江の川沿いに立ってみえた景色。

「立入禁止 JR西日本」という看板や、勾配標がみえる。その先には、江津へむけて敷かれたレールが一部。

さらに三次方には見事なプレートガーダー橋が残っている。

このプレートガーダー橋が、第二江津橋りょう。

塗装施工表記には、「江津~江津本町 0K821M07」とある。江津起点で821メートル地点、次の駅は江津本町(ごうつほんまち)。

江の川の舟運と日本海の海運の要所として栄えた街へ

かつての三江線 列車は、江津駅を出るとすぐに山陰線と別れ、右へ90度、大きくカーブしこの江の川左岸を行く。

そのひとつめの駅が、江津本町駅。

江津本町駅へとむかう途中、クルマの道はこの第二江津橋りょうの下をくぐり、石州瓦の古い家屋が軒を連ねる集落へと入っていく。

江津本町の集落には、「江の川の舟運と日本海の海運の要所として栄え、その重要性から江戸時代には幕府直轄地である大森代官所領(天領)に組み込まれた」という歴史の名残がいろいろ。

―――その物静かに歴史を語る街並みや、列車の往来が消えた無人駅 江津本町駅の景色については、またこんど。

◆島根の時間 まとめ
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