南海の新観光列車は2025年度の導入を目標として検討中
2022年9月30日に発表された「南海グループ統合報告書2022」から、南海電鉄が2025年度を目標に新観光列車の導入を検討していることが明らかになりました。
“「加太さかな線では沿線を代表する海の幸である『鯛』をモチーフとした観光列車『めでたいでんしゃ』を運行しており、昨年は4編成目となる『かしら』の運行を開始しました。一方、高野線で運行している観光列車『天空』は、2009年のデビューから約13年、ベースとなる車両導入からは50年以上が経過し、老朽化が進んでいます」
「近年は他社でも多くの観光列車が導入され、各社ともサービス内容に工夫を凝らしていることから、『乗りたい電車』を目的としたお客さまのニーズも多数あると見ています。そのため、これまでの経験を踏まえて新たな魅力を追加することで、より『乗ってみたい』と思っていただけるような観光列車の導入を検討しています。現在、2025年度の導入を目標として、運転区間やサービス内容について検討を進めています」”(いずれも梶谷知志 常務執行役員 鉄道営業本部長)
「天空」のベースとなる車両は22000系「ズームカー」の22013-22014号車(1970年製造)。1994年に高野線用2203-2253号車として更新されましたが、山岳仕様に再改造され2009年に「天空」として再デビューを果たします。
運行区間は橋本~極楽橋駅間(19.8キロ)で、途中停車駅は学文路駅・九度山駅。標高差443メートルの山岳区間を走り、高野山への旅の期待を高めてくれる観光列車です。3月~11月は水・木曜日を除く毎日(水・木曜日が休日の場合は運行)、12月~2月は土・休日のみ運行しています。