阪神は近鉄相直の快速急行の尼崎での分割併合を解消

阪神に乗り入れる山電の6000系直通特急電車。阪神と山電は大阪梅田―山陽姫路間で相直運転します(写真:のりえもん / PIXTA)

阪神は、平日夕ラッシュ時間帯に近鉄線に直通運転する快速急行の尼崎での分割併合を解消して、8両編成のままで運転を継続。混雑を緩和するとともに、神戸三宮から大阪難波への平均所要時間を42分(現行46分)に短縮します。

阪神の平日夕ラッシュ時の下り快速急行(水色)と急行(オレンジ)の運転イメージ(資料:阪神電気鉄道)

多くの都市鉄道は、既に目いっぱいの速達ダイヤが組まれ、分単位で時間短縮できる手段は分割併合の解消しかないのでしょう。

過去には背景は若干異なりますが、小田急電鉄が、相模大野での小田原線と江ノ島線の分割併合を解消した事例などがあります。

終電は最大24分繰り上げ

阪神の現行と改正後の終電比較(資料:阪神電気鉄道)

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阪神の快速急行は、平日の日中時間帯以降と、土日曜日・祝日の全時間帯で武庫川、今津に停車させ、芦屋は平日朝だけの停車にします。大阪梅田発の急行2本は、区間急行に変更します。

終電の発車時刻は、大阪梅田発と神戸三宮発の山陽姫路行きでいずれも24分早くなるなど、1~24分の繰り上げ。土日曜日と祝日の大阪梅田発尼崎行きは、平日にダイヤをそろえるため、例外的に4分の繰り下げになります。

山電は夕ラッシュ時の直通特急の停車時間帯見直し

山電は、早朝時間帯に東二見発山陽姫路行き下り特急を1本増発するほか、夕ラッシュ時の荒井、白浜の宮の直通特急列車の停車時間帯を見直し。現在は17時30分~21時に停車しますが、改正後は17時~20時30分に短縮します。

終電の繰り上げでは、阪神の新ダイヤとも関係しますが、大阪梅田発山陽姫路行き最終は22時36分発に、新開地発山陽姫路行き最終は23時15分発にします。

山電の大阪、神戸、明石方面から姫路方面への終電ダイヤ比較(資料:山陽電気鉄道)